Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日本はETF市場の金メダリスト-際立つ年初来の資金流入

  • 米国上場の世界株ETFに約850億円流入-ブルームバーグのデータ
  • 日本と中国が組み込まれたETFへの資金流入が顕著

オリンピックと事情は異なるかもしれない。上場投資信託(ETF)で投資家から資金を呼び込むという点において、日本と中国はメダリストだ。

  ブルームバーグのデータによると、投資家は年初から今月20日までに世界の株式に連動する米国上場のETFに約8億ドル(約850億円)を投じた。こうした戦略を採るファンドの時価総額は4.3%膨らみ、0.3%増の国内株連動ファンドを大きく上回る伸びとなっている。

  この傾向は債券でより顕著に見られ、世界の債券に連動するETFの時価総額は年初から約8%増加したのに対し、米国の債券に連動するETFはわずか0.8%増だ。

Lion's Share

Japan and China have taken in a majority of single-country ETF inflows

Source: Bloomberg

Note: Data shows year-to-date flows through 2/20 for U.S. listed ETFs tracking above countries

  米国株のボラティリティーが高まる中で、投資家は海外の特定の国に焦点を絞っている。グローバルXマネジメントの調査ディレクター、ジェイ・ジェイコブス氏は「人々がより多くの機会と重要なアイデアを求める中、ボラティリティーが資金の移動に影響し始めている」と指摘。「最近の取引高急増が資金のさらなる移動をもたらす可能性があり、一段と海外志向が強まっている」と述べた。

  「iシェアーズMSCIジャパンETF」(証券コードEWJ)には年初から30億ドル余りの資金が流入。これは昨年1年間に投資家が同ETFに投じた資金の既に5倍だ。同様に「iシェアーズMSCIチャイナETF」(同MCHI)には約4億500万ドルの資金が入っている。昨年の同ETFでは2億5000万ドル余りが流出した。

  ブラックロックのiシェアーズ投資ストラテジスト、ツシャール・ヤダバ氏は「これらの市場のパフォーマンスやバリュエーション、利益成長は無視し難しい。投資家は日本と中国をオーバーウエートにしないというポジションを正当化することが一層困難になっている」と述べた。
            

     
原題:Japan May Not Dominate the Olympics, But in ETFs It Takes Gold(抜粋)

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