ECBが担う銀行監督の役割に焦点シフト-ラトビアのABLV清算で

  • ECBにはマネーロンダリングを取り締まる権限はない
  • 各国からの情報に頼るECBが決定を下さなければならないとの指摘

ラトビアのABLV銀行がマネーロンダリング(資金洗浄)に関与し北朝鮮に対する国連制裁決議に違反しているとの米政府の主張を受け、1週間余りで同行の清算手続きが始まった。今や焦点はユーロ圏の銀行を監督する欧州中央銀行(ECB)の役割に移りつつある。

  米財務省はABLV銀のドル取引禁止を提案。一方で、ECBにはマネーロンダリングを取り締まる権限はなく、市中銀行の幹部に確実に適切な経営をするよう義務付けるだけだ。

  そうした制約の中でECBは週末、ABLV銀が破綻しつつあるか、または破綻する可能性が高いとして、ラトビア金融業界全体に広がる混乱に歯止めをかけるため、清算手続きを始動させた。

  ピーターソン国際経済研究所のニコラス・ベロン上級研究員はECBによる清算手続き発表前、「ABLV銀幹部の適格性評価において欧米でギャップがあれば、ECBはきまりの悪さを感じるかもしれない」と述べ、「各国当局からの情報に頼りながら準備を進めるECBが、独自の意見をまとめ決定を下さなければならない」と指摘した。
  
  ABLV銀の広報担当者は同行の経営を巡るECBの判断に関してコメントを控えた。ECBの報道担当者もコメントしなかった。ABLV銀は米財務省の主張を否定し、同省に情報提供で協力していると説明していた。

原題:Latvia Scandal Places ECB Role as Bank Supervisor Under Scrutiny(抜粋)

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