バフェット氏:忍耐と慎重さが必要、企業買収コスト高騰で-年次書簡

  • バークシャーは合理的な価格で大型買収を行う機会が得られるだろう
  • バークシャーの手元現金は昨年末に過去最高の1160億ドルに達した

米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの会長兼最高経営責任者(CEO)を務める資産家のウォーレン・バフェット氏は、次の大型ディールをまとめる時期がいつか知りたがる投資家に対し、忍耐強くあれというメッセージを送った。

  バフェット氏は1年にわたり企業買収について大いに不満を抱き、バークシャーの手元資金は積み上がった。バークシャーの株主向け年次書簡で同氏は、企業買収コストが「過去最高」水準に達し、低コストの借り入れが「潤沢に得られる状況」が軽率な買収をあおったと主張。バークシャーは合理的な価格で大型買収を行う機会が折りに触れて得られるだろうと説明した。

  同氏は「われわれはそれまでの間、単純なガイドライン(指針)に忠実であり続ける。他の人々の行動が慎重さ欠けば欠くほど、われわれは一段と慎重に行動しなければならない」と指摘した。

  今月の株価急落を受けて投資家が強気相場再開の可能性を探る中で、バフェット氏(87)の注意喚起は反響を呼ぶ可能性がある。同氏は米国の株式投資家は長い目で見れば好成績を挙げるとの見解をあらためて示す一方、借り入れた資金で株式を購入しないよう勧めた。

  バークシャー株などを含めて45億ドル(約4800億円)相当の管理・運用に携わるウェッジウッド・パートナーズのデービッド・ロルフ最高投資責任者(CIO)は書簡について、「多くの面で価格が高いという警鐘が含まれていた。注意すべきだ」と語った。

  バークシャーの手元現金は昨年34%増加し、過去最高の1160億ドルに達した。これらの資金を新たな大型買収に投じることは、バークシャーの長期的な利益拡大を目指すバフェット氏の戦略の鍵となる。バフェット氏によると、現時点でバークシャーの流動性の大部分は米国の短期国債が占めており、それが生む利益は「ごくわずかしかない」という。

Building the War Chest

Buffett has $116 billion in cash and cash equivalents he can use if a deal materializes

Source: Company filings

原題:Buffett Stresses Patience in a World Where Deals Look Expensive(抜粋)

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