米当局、VIX商品急落に絡む不正行為の可能性など捜査-関係者

  • SECはETPに関する広範なレビューに着手-関係者
  • 現時点で捜査を受けている企業を特定するものはない

米規制当局は今月の株式市場の混乱を招いた投資に関する捜査を進めていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。これにはクレディ・スイス・グループなどが発行したオプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)に連動する上場取引型金融商品(ETP)の大幅損失と不正行為の関連性も含まれているという。

  関係者によれば、ボラティリティーが急上昇して投資家が巨額損失を強いられた2月5日以降の取引について米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)が広範なレビューを実施。この捜査には不正行為を働いた可能性がある企業を調べ、証券法違反が確認された場合には制裁金を科すSEC法執行部門の弁護士が含まれていると同関係者のうち2人が明らかにした。今のところクレディ・スイスを含め、捜査を受けている企業を特定するものはない。
  
  個人投資家からヘッジファンドまで誰もが複雑な取引戦略に参加できる3兆4000億ドル(約362兆円)規模の上場投資信託(ETF)業界のごく一部に捜査は焦点を当てている。巨額の損失とともに、市場操作の疑いに一段と関心が集まっており、規制当局はそもそもなぜ素人投資家にこうした商品の購入が認められたのかという問題に突き当たっている。

  23日のワシントンでの会議でスピーチした民主党系のSEC委員、カラ・スタイン氏は「こうしたETPの価値は先物とオプション、3つの指数の組み合わせがベースになっており、まるで理解し難い」と指摘。SECのジェイ・クレイトン委員長は同じイベントで記者団に対し、5日の株価急落時とその後2週間の市場の機能について懸念はしていないと発言する一方、「個人投資家が利用可能な商品のポートフォリオが劇的に変化している」とし、平均的な投資家が広く利用可能なより複雑な投資商品に関する調査は適切だろうと述べた。

  SECの報道官はコメントを控えた。CFTC当局者にもコメントを求めたが、今のところを返答はない。クレディ・スイスの広報担当者とCBOE広報のハンナ・ランダル氏はコメントを控えた。
         

   

原題:VIX Fund Blowups Spur U.S. to Hunt for Potential Misconduct (2)(抜粋)

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