Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

クオンツの法則は時代遅れか、一斉売りでもモメンタム健在

  • モメンタム銘柄に市場波乱の影響見られず、上昇続ける
  • パフォーマンスは景気拡大の遅い段階を示唆
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

クオンツ投資のファクターには相場急落時に一定の法則がある。しかし2月の状況が前例であるなら、この法則は時代遅れになったようだ。

  一斉売りが起こると通常、モメンタム銘柄(過去1年の上昇率が最高の銘柄)が下げを主導する。動揺した投資家が利益を確定しようとするからだ。一方、低ボラティリティーや高配当性向のディフェンシブ銘柄は持ちこたえる傾向がある。

  しかし今年はそうならなかった。何回かの波乱やインフレ高進懸念、米国債利回り上昇にもかかわらず、2018年の各セクターの動きは一貫している。モメンタム株は上昇し続けバリュー株はたたかれ続けている。

  クオンツ投資家には意外だったかもしれないが、市場全体から見ると言えることがある。経済成長が減速し始める時にはファクターがこのような動きをするということだ。

  サンフォード・C・バーンスタインによると、利益や資産に照らして割安なバリュー株はインフレ加速局面でアウトパフォームする傾向がある。しかし物価上昇加速の兆候にもかかわらず、バリュー株は6週続けて下落している。

  バーンスタインの世界クオンツ戦略チームはリポートで「われわれが考える通り現在が景気拡大サイクルの遅い段階、つまり成長はまだプラスだが減速しつつある時期であれば、他の要素が重要になる傾向がある」と書いている。「景気拡大後期におけるモメンタムやグロース株に引き続きポジティブだ」という。

原題:If You Believe Quants, Nothing Happened in Markets This Month(抜粋)

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