ゴールドマン、「吸血コウモリダコ」汚名返上に成功か-微々たる費用で

  • 09年に起業家支援プログラムを開始-費用5億ドルは収入の0.2%弱
  • 「動機が何であろうと、幾分の称賛を受けて当然」-卒業生の1人

ゴールドマン・サックス・グループの「典型的な」顧客には程遠い。マーカス・ムーア氏は人材あっせん会社を経営。ジェシカ・ジョンソンコープ氏は警備員を派遣し麻薬犬を貸し出す。J・R・フォスター氏はオフィスとビルのメンテナンスを請け負う。

  しかし、3人を含む中小企業経営者の成功を祝い合うため2月半ばにワシントンヒルトンに集まった数千人の人々は意外なことに、金融業界の中でも特に貪欲なイメージから「吸血コウモリダコ」とも呼ばれたゴールドマンを称賛した。それというのも、この催しはゴールドマンが2008年の金融危機後に米国の普通の人々や政界が同社に抱くイメージを改善するため5億ドル(約535億円)を投じた取り組みの締めくくりだったからだ。起業・企業家支援のプログラム利用者は6700人余り。

中小企業向けプログラム

写真家:Dakin Campbell / Bloomberg

講演するリチャード・ブランソン氏

写真家:Dakin Campbell / Bloomberg

  ヒルトンに集まった人々の声を聞く限り、ゴールドマンの思惑は当たったようだ。09年に始めたプログラムに投じた金額は過去10年弱の収入の0.2%にも満たないが、ゴールドマンは大量の「善意」を買うことに成功したようだ。地元銀行を通じた3億ドルの貸し付けに加え、2億ドル規模の研修・教育プログラムを提供してきた。

  このプログラムの卒業生であるムーア氏は「大勢の人がゴールドマンは宣伝のためにやっていると言っているのは知っている」と述べた上で、「動機を判断するのは私の仕事ではない。私にとって大切なのは、プログラムからの恩恵があるということだ。動機が何であろうと、ゴールドマンは幾分の称賛を受けて当然だ」と話した。

原題:Goldman Has a $500 Million Army of Little Guys to Buff Its Image(抜粋)

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