中国、安邦保険集団を管理下に-積極的買収続けた呉会長訴追

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  • 保監会を中心とした当局が少なくとも1年間、経営管理と発表
  • 呉氏は鄧小平の孫娘と結婚、政界との近さも生かして世界各地で買収

中国当局は安邦保険集団の経営を暫定管理し、創業者の呉小暉会長を詐欺罪で訴追する。同会長は政界と近く、その関係を生かして世界各地で積極的な事業買収を進めてきたが、その転落が鮮明になった。
 
  今回の件は習近平国家主席が主導する反腐敗運動にとって新たな成果となる。安邦の高利回り運用商品には多数の中国国民の資金が流れ込んでおり、それが同社の急成長を支えたが、当局が経営権を握れば、こうした人々の保護にもつながる。当局はこの数カ月、事業買収に積極的な民間企業への規制を強めてきた。

  安邦は2014年にニューヨークのシンボル的ホテルであるウォルドーフ・アストリア買収で合意し、一躍世界的に注目される存在となった。呉氏は改革開放政策を推進した鄧小平氏の孫娘と結婚し、鄧一族と関係を構築した。

  中国当局は23日の声明で、安邦の経営権を少なくとも1年間取得・管理するほか、呉氏の会長職を解くと発表した。同氏は昨年6月に当局に拘束されている。

  声明によれば、中国保険監督管理委員会(保監会)を中心に中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会(銀監会)、中国証券監督管理委員会(証監会)などが23日から安邦の経営権を握る。安邦の違法な活動で同社の支払い能力が脅かされたためとしている。同社の対外債務には影響がなく、業務も継続する。

  コメルツ銀行の周浩エコノミスト(シンガポール在勤)は「当局はシステミックリスクを引き起こすことなく、安邦の問題を解決したいと思っている。良い点と悪い点を比較検討すると、これが最善だ」と述べた。

原題:China Seizes Anbang, Charges Dealmaking Founder With Fraud (1)(抜粋)

(原文記事の更新に伴い、全面的に加筆します.)
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