オランダ検察当局、たばこメーカーの刑事訴追見送り-現行規制の範囲

  • 反喫煙運動団体、たばこメーカーを殺人未遂や過失致死罪で訴える
  • 現行の規制では有罪判決につながるような訴追難しい-検察当局

オランダの検察当局は米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)、JTインターナショナル(JTI)、インペリアル・タバコ・ベネルクスのたばこメーカーの訴追を見送った。これらの企業はいずれも反喫煙運動団体から殺人未遂や過失致死罪で訴えられていた。

  検察当局は声明で「有罪判決につながるようなたばこメーカーの訴追は現行規制では難しい」とし、「たばこを提供することによって、規制当局が規定した領域からたばこメーカーが逸脱しているという兆候」は何も見られないと説明した。

  オランダの刑法専門家ベネディクテ・フィク弁護士は2016年、肺がんや呼吸器がんの患者およびダッチ・ユース・スモーキング・プリベンション・ファンデーション(DYSPF)を代表して検察当局に告発。反喫煙活動家と大手たばこメーカーとの争いでは20年前に米国で2000億ドル(現在のレートで約21兆3500億円)余りの和解が成立していた。同弁護士は、たばこ製造の刑事責任を問うメーカー側に対する初の刑事訴追を求めていたとしている。

  BATは検察当局の判断に言及した上で、同社の全製品は全て合法的な手段で提供されているとコメント。JTIとインペリアル・ブランズは、全ての製品は適用される法律や規制に完全に準拠していると説明した。
  
原題:Big Tobacco Dodges Trial as Prosecutor Rejects Murder Case (2)(抜粋)

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