Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

日本株は反発、米景気堅調と金利低下

更新日時
  • 為替の円高推移をこなす、VIX再度20割れで投資家心理が好転
  • 米景気先行指数は前月比1%上昇、市場予想を上回る伸びに

23日の東京株式相場は反発。米国景気先行指数の堅調、長期金利やボラティリティーの低下など米市場の落ち着きが好感された。原油市況の上昇を材料に石油や鉱業、商社など資源株が上げ、高有利子負債業種の建設や不動産株も上昇。アナリストが目標株価を7万円に上げた任天堂も高い。

  TOPIXの終値は前日比14.36ポイント(0.8%)高の1760.53と4営業日ぶりに上昇、日経平均株価は156円34銭(0.7%)高の2万1892円78銭と反発した。

  三井住友信託銀行・投資顧問業務部の鎌田一明運用企画グループ長は、「為替がドル安・円高に振れた中でも米長期金利の低下でマーケットは落ち着き、本来の好業績期待を評価する流れに戻りつつある」と指摘。米金利はたとえ上昇しても「スピードが問題で、ゆっくりならマーケットは吸収できる。市場は14年1月に付けた3.03%を節目とみるが、超えても今の米景気を冷やす水準ではない」との認識を示した。

東証内

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  1月の米景気先行指標総合指数は前月比1%上昇、市場予想は0.7%上昇だった。22日の米10年債利回りは2.92%と3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。米国株オプションの指標で、投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティー指数(VIX)は2日続けて低下し、18.72と3日ぶりに節目の20を下回った。

  週末の日本株は米統計と市場の落ち着きが安心感につながり、TOPIXと日経平均は反発して開始。早朝のドル・円は1ドル=106円台後半と、前日の日本株終値時点107円47銭に対しドル安・円高水準にあったが、円高圧力は限られたことで、株価指数は午後にかけじりじりと上昇した。

  大和証券投資戦略部の石黒英之シニアストラテジストは、「米景気先行指数は良好な数字で、引き続き米国は減税効果もあり、景気は堅調。長期金利の上昇一服で3%を超えてくるかもしれないという不安後退も市場にはプラス」と話していた。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、建設、電気・ガス、鉄鋼、非鉄金属、不動産など31業種が上昇。石油や鉱業は、前日のニューヨーク原油先物が1.8%高と反発したことがプラスに寄与。建設や電力、不動産など高有利子負債業種が買われた背景について、丸三証券の服部誠執行役員は「金利低下でコスト負担の軽減期待」とみる。下落は小売、精密機器の2業種。

  売買代金上位では、クレディ・スイス証券が目標株価を5万8000円から7万円に上げた任天堂が買われ、メリルリンチ日本証券が売上高予想を増額したクボタ、シティグループ証券が買い判断に上げた旭化成も高い。半面、セブン&アイ・ホールディングスや花王、ビックカメラ、品質検査に関する社長会見の情報が午後に伝わった宇部興産は安い。

  • 東証1部の売買高は11億9800万株、売買代金は2兆2514億円、代金は前日から13%減った。
  • 値上がり銘柄数は1562、値下がりは455
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