米国の大手銀行、外国人雇用の見直し迫られる-ビザ問題で

Men cross the street in front of Goldman Sachs Group Inc.'s headquarters in New York, U.S. Photographer: Victor J. Blue

近年、専門職向け就労ビザ(H-1B)プログラムの下で外国人の雇用を拡大しようとしてきた米国の大手銀行は、トランプ政権が労働許可取得を困難にした結果、アプローチの見直しを余儀なくされている。

  ブルームバーグのビザ申請データの分析によると、主要な投資銀行8社は高技能労働者向けのH-1B申請を5年間で約60%増やし、2017年度には7000件以上になっていた。

  JPモルガン・チェースゴールドマン・サックス・グループなど銀行は、このビザに頼るハイテク企業と同様のアプローチを採用しつつある。このプログラムの下で外国人労働者を雇うには、年間8万5000件の許可を政府が実施する抽選によって獲得する必要がある。

  データがある最新の2016年度には、承認されたH-1B申請で投資銀行と証券業界が占めた割合はわずか1.2%だった。8行が昨年提出したH-1Bビザ申請の約3分の2がテクノロジーとエンジニアリング分野の従業員向けだった。

Banks Tap Into Foreign Talent

Applications for H-1B and equivalent visa classes

Source: Bloomberg analysis of Office of Foreign Labor Certification data

Notes: Total figures for each bank include core retail and investment banking subsidiaries. Visa categories include H-1B, H-1B1 and E-3. Approval figures may differ.

  大統領選挙のキャンペーンでトランプ大統領は、H-1Bビザを終了させる政策を掲げていた。これを実践し、大統領は昨年、H-1Bビザを「最も熟練した賃金の高い」申請者に与える大統領令を出し、銀行は異なるアプローチを模索することになった。

  一部の銀行は現在、ビザを必要としない人材を雇用するようにしている。ただ、米国の労働者では埋めにくいエンジニアやクオンツアナリストの職については引き続きビザに頼っている。

  フラゴメン・デルレイ・バーンセン・アンド・ローウィーの移民専門弁護士、ブレーク・ミラー氏は金融業界が最高の人材を獲得する上で、ビザ問題がその能力を制限していると指摘。「チームが最も望ましいと感じる人材を採用することを企業がためらう元になっている」と話した。


Banks' Appetite for Foreign Tech Talent Grows Strong

Applications from eight major banks for H-1B and equivalent visa classes, by job type

Source: Bloomberg analysis of Office of Foreign Labor Certification data

Notes: Totals include the banks' core retail and investment banking subsidiaries. Visa categories include H-1B, H-1B1 and E-3. Approval figures may differ.

原題:Big Banks in U.S. Forced to Reevaluate Hiring Foreign Workers(抜粋)

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