Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

FRBスタッフも低インフレの「謎」突き止められず-FOMC議事録

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン前議長は、低インフレをちょっとした「ミステリー(謎)」と呼んでいた。このため、イエレン氏が議長として最後に臨んだ1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、物価圧力を予測するコンピューターモデルのどこに問題があるかについて、FRBスタッフエコノミストから特別な説明があったのは妥当だったと考えられる。

  説明の結論は、同モデルの予測には難があるが、代替的な選択肢も明らかでないというものだった。金融当局者にとって一段と難題と考えられるのは、インフレ期待が当局目標の2%を下回る水準につなぎとめられていると見受けられる状況だろう。

  スタッフエコノミストによるプレゼンテーションは21日に公表された1月30、31両日開催のFOMC会合の議事録に記されている。労働市場の逼迫(ひっぱく)にもかかわらず、昨年のインフレ低迷を予想できなかった理由としては、携帯電話サービスの料金値下げといった一過性の要因が挙げられた。

  米金融当局は過去何十年にもわたり、インフレを理解する枠組みとして失業率の水準と家計のインフレ期待の関係を基にしたフィリップス曲線に依拠してきたが、これに代わる枠組みが新たに示されることはなかった。

  議事録では、「一段と競争的な価格設定の環境や単位当たり労働コストに対するマークアップの変化といった、別の要因の影響の可能性について説得力のある証拠は、スタッフにはほとんど見つからなかった」と指摘。「ここ数年の予測誤差は2001-07年に観察されたものより大きい。ただ、歴史的な基準には合致した」としている。

原題:Fed Staff Pondered Inflation Puzzle and Came Away None the Wiser(抜粋)

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