きょうの国内市況(2月22日):株式、債券、為替市場

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●日本株下落、FOMC議事録で米利上げの加速警戒-東証全33業種安い

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  東京株式相場は下落。米国金融当局の議事録で米利上げピッチが速まるとの見方が広がり、長期金利の上昇が景気や株価に悪影響を及ぼすと懸念された。為替の円高推移も嫌気され、電機や鉄鋼など景気敏感株のほか、陸運や建設など内需株も安く、東証1部33業種は全て下げた。

  TOPIXの終値は前日比15.44ポイント(0.9%)安の1746.17と3日続落、日経平均株価は234円37銭(1.1%)安の2万1736円44銭と反落した。

  りそな銀行アセットマネジメント部の下出衛チーフストラテジストは、「米国長期金利の上昇を受け、低利安定の環境に慣れ切っていたマーケットに景気後退への不安が高まってきている」と指摘。世界の大金融緩和相場は終わり、調整に入っている今の株式相場は「景気を冷やさない金利水準の均衡点を探る入り口にある」との見方を示した。

  東証1部33業種は全て安く、下落率上位は鉄鋼、電気・ガス、鉱業、空運、建設、海運、陸運など。売買代金上位では、北米事業の低迷で減損処理を検討していると日本経済新聞が22日に報じたリコーが売られ、ファナックや信越化学工業、積水ハウス、東ソー、ANAホールディングス、新日鉄住金が安い。半面、自社株買いの方針が好感されたNTT、JPモルガン証券が投資判断を強気に上げた大塚ホールディングス、メリルリンチ日本証券が強気判断を継続し、車載半導体のシェア反転、拡大を見込んだルネサスエレクトロニクスは高い。

  東証1部の売買高は13億4948万株、売買代金は2兆5902億円。値上がり銘柄数は542、値下がりは1455となった。

●超長期債が上昇、20年入札順調で需要確認との見方-米金利高には警戒

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  債券市場では超長期債が上昇。この日に実施された20年債入札結果が順調となり、投資家の超長期債への需要の強さが確認されたことで買い安心感が広がった。一方、米10年国債利回りが4年ぶり高水準の3%に接近する中、朝方の円債市場で売り圧力が掛かった。

  現物債市場で、新発20年物の163回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.555%に下げた。新発30年物57回債利回りは0.5bp低い0.77%と、新発債として昨年4月以来の低水準を付けた。新発40年物の10回債利回りは1bp低い0.90%と、昨年1月以来の水準まで買われた。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、0.5bp高い0.055%で推移した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「20年債入札が順調な結果となり、足元の金利水準でも幅広い投資家の需要に支えられているということが確認された」と指摘。「年度末を控えて生保からの需要も意識されやすい中、日本銀行が円高を背景になかなか買い入れを減額できないだろうという観測も相まって超長期債は買われやすい」とみる。

  長期国債先物市場では中心限月3月物が前日比1銭安の150円77銭で取引を開始。午後に入ると水準を切り上げ、5銭高の150円83銭まで上昇。結局は150円83銭と、この日の高値で引けた。

  財務省がこの日に実施した20年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円65銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の100円60銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.44倍と、前回の4.17倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は3銭と、前回の4銭から縮小した。

●円全面高、日米株安でリスク回避の動き-クロス円中心に買い強まる

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  東京外国為替市場では円が全面高。前日の米長期金利の上昇を受けて米国株や日本株が下落する中、リスク回避の動きからクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心に円買いが強まった。

  円は主要10通貨全てに対して上昇。ユーロ・円相場は一時前日比0.6%安の1ユーロ=131円58銭と昨年11月以来の水準まで円高が進行。豪ドル・円相場は1豪ドル=83円台半ばと14日に付けた昨年6月以来の水準付近まで円高に振れた。

  ドル・円相場は1ドル=107円台後半から一時107円15銭へと2営業日ぶりの水準までドル売り・円買いが進行。午後は日本株が下げ渋るのに伴い、やや値を戻した。同4時現在は前日比0.2%安の107円57銭で推移している。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米長期金利の3%が射程距離まできているのを見ながら米株が下がり、ボラティリティーが再び上昇しているので、「リスク回避の円買いとなる可能性が出てくる」と指摘。「米国市場が開いて、金利が3%に突っ込んでいくのか、株が底堅さを取り戻せるのかが注目、それ次第」と話した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.2262ドル。一時は1.2260ドルと12日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。

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