「マイラー」のベストセラー作家、空の旅の流儀を語る

  • お気に入りの航空会社は英ヴァージン・アトランティック
  • 「ツイン・ピークス」や「ダウントン・アビー」の世界を楽しもう

英国の作家ティリー・バグショウ氏は多くのベストセラーを生み出している。彼女の愛する英国の田舎を舞台にした殺人ミステリーシリーズが最新作で、M・B・ショウというペンネームで執筆した。

ティリー・バグショウ氏

Courtesy of Tilly Bagshawe

  夫と子ども4人と共に住むロサンゼルスと英国を行き来するため、毎年10万マイルも空を旅する。「恐ろしいほど飛行機に乗っているから、死ぬときも空の上かもしれないと考えることが多い」のだそうだ。

  お気に入りの航空会社は英ヴァージン・アトランティック。客室乗務員が笑みを絶やさず、エンターテインメントも充実。アイスキャンディーをもらうと、子供たちは大喜びするという。マイルをためる「マイラー」の達人に旅の極意を聞いてみた。







座席クラスのアップグレード

  お金を出して旅客機の座席をアップグレードしたことはありません。予約係に電話し「レベニューマネジメント」という言葉を伝えれば大丈夫です。運航収益の最適化を目指すレベニューマネジメントは、一般にはあまり知られていません。

  予約係にこの言葉を伝えることで、座席販売・配分の仕組みを理解している人物だと思われます。「レベニューマネジメントはまだマイルでアップグレード可能なファーストクラスの座席を割り当てていないのですか」と話し、まだだということなら、レベニューマネジメント担当者に何席ぐらい残っているのか、それをいつ割り当てるのか確認するよう求めます。

  丁寧な口調で「20席売れ残っているのに、なぜその割り当てをしないのですか」などと言えば、その場で上のクラスの席を確保してくれるか、翌日にあらためて電話するよう言われるでしょう。成功率はほぼ100%です。

エミレーツ航空のファーストクラススイート

Source: Emirates

英国人の習慣

  ファーストクラスで欲しくなるのはシャンパンではなく紅茶ですが、機内のティーカップは小さく、紅茶もすぐ冷めてしまいます。これには我慢できません。長距離のフライトにいつも持参するのは大きなマグカップで、おしゃれなものでなくてもいいですが、カップへのこだわりはあります。いつも乗るヴァージンで使われているカップは大きく最良ですが、それでも私には小さいと感じてしまいます。

シンガポール航空のビジネスクラス(エアバスA380、2017年11月)

Source: Singapore Airlines.

フレグランス(割れやすいボトルは持ち込まない)

  ホワイトカンパニーの冬の香りのフレグランスがお気に入りです。クリスマスにこだわりのある私のためにクリスマスの香りを放ってくれます。携帯するのはボトルではなく、ルームスプレーで、何にでもスプレーします。穴だらけのカシミヤのスカーフやスーツケースの内側、手荷物、靴や靴下。街歩きでも持ち運びます。万が一、上空3万フィート(約9100メートル)の航空機事故で命を落とすようなことがあっても、シナモンとクローブの香りに包まれた祝福された最期を迎えたいと考えているほどです。

世界一美しいホテル(「ツイン・ピークス」の世界)

  ホテルにそれほどのこだわりはありませんが、バスタブは必須です。シャワーだけではだめです。宿泊する部屋が駐車場に面していようとも、バスタブがあればいいんです。客室を代えてもらい、部屋は狭くなったものの、バスタブが良くなったこともあります。

  最高だったのは米カリフォルニア州のホテル「ポスト・ランチ・イン」。太平洋に面した崖の上に建てられたホテルで、高級で大きなバスタブを備えた部屋があります。熱いお湯の出る深いバスタブです。私の好きなラベンダーの香りがいっぱいに広がり、米テレビシリーズ「ツイン・ピークス」の世界にいるかのように感じることができる世界で最も美しいホテルです。

ホテル「ポスト・ランチ・イン」

Photographer: Kodiak Greenwood

オリエント急行(食堂車は「ダウントン・アビー」の1シーン)

  末っ子を出産した後、アジアで「オリエント急行」の旅を楽しみました。私も夫も古いものが大好きで、本当に特別な旅になりました。シンガポールからバンコクに向かう豪華列車の車中で2泊。食堂車はまるで英テレビシリーズ「ダウントン・アビー」の1シーンのようで、誰もがディナーのために着飾りました。車内は確かに豪華ですが、鉄道軌道は古く、揺れが大きく、突然の揺れに見舞われれば、壁に投げ出されるようになるでしょう。

家族のお土産

https://www.instagram.com/p/BWrKYK0Dqcd/?taken-at=4403041

  とにかくクリスマスが大好きで、旅先ではいつもクリスマスに絡んだお土産を買うことにしています。カリフォルニアに移り住む前に訪れた同州ソルバングの「ジュール・ハス」は1年中クリスマス用品を販売している店で、そこでは小さなトナカイを見つけました。それから、家族でクリスマスの飾りやグッズを世界中で買い集めるようになりました。

(「ブルームバーグ・パースーツ」ではさまざまな旅の楽しみ方を紹介しています)

原題:Two Words That Can Help Get an Airline Upgrade Over the Phone(抜粋)

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