クオールズFRB理事:米経済は危機以降で最良-緩やかな利上げ支持

  • 米経済の投資不足にようやく歯止めがかかった可能性
  • 当局目標からわずかに乖離のインフレ率、懸念せず-都内で講演

米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ理事は22日午後、東京都内で講演し、米経済について楽観的な評価を示すとともに、「緩やかな」利上げの道筋に支持を表明する。昨年10月の就任以降、金融政策を巡る公の発言は今回が初めてとなる。

  国際通貨研究所(IIMA)の国際金融シンポジウムに出席するクオールズ理事は、講演テキストで、「米経済のパフォーマンスは極めて良好と見受けられ、危機以降で最良であるのは確実で、多くの基準に照らして危機以前から見ても最良だ」との認識を示す。

  同理事は「労働市場は力強く、低インフレは一時的なものにとどまる公算が大きいことから、金融政策の緩やかな正常化を続けるのが適切と判断する」と表明。これは、就任後初めて来週議会証言するパウエルFRB議長と一致した見解といえそうだ。

  クオールズ理事は、昨年12月に成立した税制改革法や今年の与野党予算合意が、需要拡大と企業投資の促進を通じ、持続的な景気拡大を支えると予想。「結論には時期尚早かもしれないが、過去5年間続いてきた米経済の投資不足にようやく歯止めがかかった可能性がある」としている。

  昨年のインフレ率が予想を下回って推移した理由を巡っては、「一時的な要因」による公算が大きく、特に2018年を通じてそうした要因の影響が弱まると見込まれる点を踏まえると、2%の当局目標から0.2-0.3ポイント程度乖離(かいり)したとしても「大きな懸念材料ではない」と論じる。

  金融規制担当の副議長も務める同理事は、連邦準備制度をはじめとする当局が08-09年の金融危機以降に導入した規制の枠組みを改善したいとコメント。「新たな規制の広がりと複雑さを考慮すると、経験や追考に基づいて改善できるのは当然だろう」と話す。
  
原題:Fed’s Quarles Says U.S. Economy in ‘Best Shape’ Since Crisis(抜粋)

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