米スプリントの終わりなき再建の道のり-ジャンク債市場に逆戻り

  • コンブ新CFO、資金調達で3年ぶりにジャンク債市場を活用
  • 再建に時間がかかりすぎ、むしろ空回りしている-エントナー氏

A shopping bag sits on a counter as a customer uses a mobile device at a Sprint Corp. store in Glendale, California, U.S.

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話事業者4位のスプリントの最高財務責任者(CFO)が交代して1カ月、ミシェル・コンブ新CFOはジャンク債市場に足を踏み入れた。
  
  これは資金繰りに苦しむ以前のスプリントに逆戻りする動きで、親会社のソフトバンクには今のところ資金を提供する考えがないことを表している。スプリントは20日、2026年償還の無担保ジャンク債を15億ドル(約1600億円)発行。金利が上昇しても同社はこれを買い戻すことはできない。ジャンク債の起債は3年ぶりで、同社の既発債には圧力がかかる。

  前CFOのタレク・ロビアッティ氏は約60億ドルのコスト削減を手掛け、電波ライセンスのような資産をローンの担保に活用してスプリントの資金調達手段に創造性を与えた。マルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)が「史上最大の復活」を約束する中、現金の注入はプレッシャーの緩和に役立った。ただ、契約者の増加のような領域で改善は見られたものの、同社は10年にわたり損失を計上している。

  スプリントの担当者にコメントを求めたがこれまでのところ返答はない。
                 

  レコン・アナリティクスのロジャー・エントナー氏は「スプリントの再建はあまりにも時間がかかり過ぎで、むしろ空回りしている。終わりが見えない」と語った。

  ギミー・クレジットの債券アナリスト、デーブ・ノボセル氏は「スプリントは契約者増など一部の領域ではうまくやっているが、われわれが重視している負債の部分ではフリーキャッシュフローが不足している」と指摘。「ある時点でキャッシュを生み出す必要があり、さもないと結局債券市場に戻ることになる。それが続いた場合、市場がいつかスプリントを見限っても驚きはないだろう」と述べた。 

  

Maturity Wall

Sprint has more than $5.5 billion of debt due in fiscal 2019 alone

Source: Company filing

ブルームバーグのリサ・アブラモビッチ氏、スプリントのジャンク債発行についてコメント

(出所:Bloomberg)

原題:Sprint’s Endless Turnaround Plan Takes It Back to Junk Bonds (1)(抜粋)

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