Photographer: Tim Rue

OPEC非加盟国の原油供給、20年にかけて新規需要賄う公算

  • 北米やブラジル、メキシコで原油生産拡大している-ビロル事務局長
  • 非加盟国の増産でOPECは減産継続余儀なくされる可能性
Photographer: Tim Rue

国際エネルギー機関(IEA)は石油輸出国機構(OPEC)非加盟国からの原油供給の拡大について、世界の需要の伸びを向こう2年間賄うかもしれないとの見方を示した。これに伴いOPECは計画よりかなり長く減産を継続せざるを得ない可能性がある。

  IEAのビロル事務局長は21日、「OPEC非加盟国で産出された大量の原油が市場に供給されると予想している」と述べ、北米やブラジル、メキシコでの生産の増加を挙げた。

  こうした予想に伴いOPECと一部産油国が昨年初め以降に実施している減産の終了に向けた取り組みが阻まれる恐れがある。OPEC非加盟国からの原油供給で需要の伸びを十分に賄える場合、OPECは2020年にかけて生産を現行水準に据え置く必要が出てくるだろう。

  協調減産を実施している国々は、向こう数年間どう協調していくか検討しているが、減産合意に若干ひずみが出る兆しが示されているため、減産維持は困難となる公算がある。新規プロジェクトを推進しようと躍起になっているロシアの石油会社は減産を速やかにやめることを求めており、制裁や紛争で長年にわたって収入を失ってきたイラクやイラン、リビアなどのOPEC加盟国が生産能力の増強を望んでいる。

  ビロル事務局長はロンドンでのブルームバーグテレビのインタビューで、OPEC非加盟国の新規供給が19年と20年に需要の伸びを賄う可能性があると指摘。需要が高水準である一方で、油田の老朽化や新規供給確保に向けた投資の不足で原油市場が不安定になれば、数年以内に困難な状況に直面するとの見通しを示した。

原題:Oil From OPEC’s Rivals May Cover New Demand to 2020, IEA Says(抜粋)

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