1月消費者物価0.9%上昇、13カ月連続

更新日時
  • 生鮮食品とエネルギーを除くと0.4%上昇-前月上回る
  • 体制が変わるまで日銀は市場を「かき乱さない」-岡三証券の愛宕氏

A vender cuts a tuna at a stall after the first auction of the year at Tsukiji Market in Tokyo, Japan.

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

総務省が23日発表した1月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は13カ月連続で上昇した。ただ上昇率は前月から横ばいで、1%を前に足踏みが続いた。市場予想は上回った。

キーポイント

  • 全国コアCPIは前年比0.9%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.8%上昇)ー前々月と前月も0.9%上昇
  • 生鮮食品とエネルギーを除く全国コアコアCPIは0.4%上昇(予想は0.3%上昇)ー前月は0.3%上昇


背景

  コアCPIが13カ月連続のプラスになったのは、ガソリンを含む石油製品の押し上げ効果が大きい。生鮮食品以外の食料も上昇している。一方、物価の基調を示す生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは低迷が続いており、原油価格によっては物価にも下押し圧力がかかる。

  政府が再任案を提示した日本銀行の黒田東彦総裁は、物価安定目標2%に挑むことになる。16日の衆院財務金融委員会では「目標の実現までなお距離がある」とした上で、今後の政策運営について「強力な金融緩和を続けていく」と答弁した。副総裁には量的な金融緩和を重視するリフレ派の若田部昌澄早稲田大学教授と日銀生え抜きの雨宮正佳理事が就く予定。

  全国CPIの公表は今回から1週間前倒しされた。東京都区部CPIは従来通りで2月分は3月2日に公表される。

エコノミストの見方

  • 岡三証券の愛宕伸康チーフエコノミストは、需給ギャップの改善が物価の「前向きな動きにつながっている」との見方を示した。日銀にとっても想定内の結果で、しばらくは様子を見ることになるという。為替が不安定な動きをしていることもあり、日銀は体制が変わるまでは市場を「かき乱すようなことはしない」と愛宕氏はみている。
  • 第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは、コアCPIが3回続けて0.9%となったことで「頭打ち感はある」と指摘した。今後はエネルギー関連の伸びは鈍化する一方、他の項目は緩やかに改善する見通し。コアCPIは「1%弱程度でうろうろするような感じ」になると分析した。

詳細

  • 総合CPIは前年比1.4%上昇(予想は1.3%上昇)ー前月は1.0%上昇
  • 上昇は電気代(6.4%)、都市ガス代(5.6%)、診療代(3.5%)、ガソリン(8.8%)、下落は携帯電話通信料(4.5%)
(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えました.)
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