スポティファイ上場後も創業者が経営権維持、先達の戦術踏襲-関係者

  • IPOではなく直接上場を計画-ロードショーも開かない
  • 3月末か4月上旬に上場する計画だと関係者

定額制音楽配信サービスを展開するスポティファイの共同創業者2人は、グーグルやフェイスブックの戦術に倣い、株式上場後も事業をコントロールし続ける方針だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  ストックホルムに本社を置くスポティファイを共同で創業したダニエル・エク、マーティン・ローレンツォン両氏は、上場後の経営権を保証するタイプの株式を保有している。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。投資家が売買できるのは別のクラスの株式になるという。

  

ダニエル・エク氏

フォトグラファー:David Paul Morris / Bloomberg

  グーグルの親会社アルファベットやフェイスブックなど一部の大手テクノロジー企業は、上場して何年もたつが、創業者が特別な議決権を持つ株式を保有し続け経営権を維持している。

  エク氏は自身の結婚式にフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏を招待したり、昨年3月の新規株式公開(IPO)で投資家に幹部報酬を巡る議決権を譲らなかった米スナップの経営陣を公に称賛したりしている。一方、米証券取引委員会(SEC)のロバ-ト・ジャクソン委員はこうした株式保有の二重構造を不公平だと批判し、最終的に正常化する必要があると主張している。

  スポティファイは資金調達のためのIPOを行わず、既存株主に市場での保有株売買を認める形で上場を果たす計画。同社と取引銀行はIPO前に通常行われるロードショーと呼ばれる投資家向け説明会も開かず、潜在的な投資家がスポティファイの価値をどう評価するか情報は限定される見通しで、リスクは大きい。

  シェアズポストのアナリスト、ロヒット・クルカルニ氏は「最も分からないのは直接上場がどのようになされるかだ。正式なロードショーもなければ、需給のマッチングもない」と話す。

  関係者によれば、最近数カ月間のプライベート取引で投資家はスポティファイの価値を最大200億ドル(約2兆1600億円)と評価。同社は昨年後半、中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)に少数株式を売却した。関係者の1人は、スポティファイが3月末もしくは4月上旬に株式を上場する計画だと述べた。

原題:Spotify’s Founders Aren’t Giving Up Control Any Time Soon(抜粋)

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