ラトビア銀行危機にロシアが干渉か-米仏独選挙前との類似性指摘

  • ラトビア国防省、総選挙前の情報操作活動あると暗にロシア非難
  • ラトビア中銀総裁のロシア訪問時とされる写真が公表された

欧州の小国ラトビアの銀行危機が、外交問題に発展する可能性が出てきた。ラトビア国防省が名指しを避けながらも、明らかにロシアを非難する声明を20日発表した。

  同省は電子メールで配布した声明で、「国外で組織された広範な情報活動が行われている高い可能性があり、その構造とやり方は、米国とフランス、ドイツの選挙を控えた時期に見られたものと同じだ」と主張した。

リムシェービッチ中銀総裁(左から2番目)-2010年に当時のロシア軍需会社トップと会食

AP通信が入手

  バルト3国の1国でロシアと国境を接する総人口200万人のラトビアは、この地域の銀行業の中心地だが、マネーロンダリング(資金洗浄)規制の履行を巡ってはこれまでずっと疑問視されている。

  そうした中で、ラトビア反汚職当局は今月、欧州中央銀行(ECB)政策委員会のメンバーであるラトビア中銀のリムシェービッチ総裁(52)を収賄疑惑で拘束。同総裁は19日に保釈金を積んで釈放された。正式に起訴されておらず、同総裁は疑惑を否定している。

  国防省の声明はロシアという国名には触れずに、リムシェービッチ総裁のロシア訪問時に撮られたとされる写真の公表など最近の出来事を引用。こうした写真公表は、今年10月の総選挙の前にラトビアのイメージを損ね世論を操作しようとする試みの証拠だとしている。

Longserving Latvian

Some highlights of Ilmars Rimsevics’s career

Source: Latvijas Banka

  ラトビア国防省の報道官はコメントを控えた。ロシア外務省のザハロワ情報局長にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

原題:Latvia Signals Russia May Be Interfering in Banking Crisis (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE