明治安田:オープン外債開始、円高進行で年度初-「我慢よかった」

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  • 1ドル=100円割れは想定せず-基本は緩やかな円安という見立て
  • 投資開始後も円高が進んでいるが、継続的に買い下がっている

A woman holding an umbrella walks past the Meiji Yasuda Life Insurance Co. headquarters in Tokyo, Japan,.

Photographer: Tomohiro Ohsumi

明治安田生命保険は、モーゲージなどの米国の債券に為替リスクを回避せずに1月後半から投資を開始した。年明け以降の急速なドル安・円高を受けて、今年度初のオープン外債への資金投下になる。

  運用企画部・運用企画グループの井上伸司氏は20日のインタビューで、今年度はオープン外債のチャンスがなく一切投資してなかったが「ようやくタイミングが来た」と話した。「1ドル=100円割れは想定していない。基本は緩やかな円安という見立て」としている。第3四半期まではあまりにボラティリティーがなさ過ぎたとして「どうしようかと思っていた。そこは我慢できてよかった」と振り返る。

  今年に入り円高が加速して15日には1ドル=105円台を付け、米長期金利も上昇している。昨夏も110円を割り込む円高になったが、米長期金利はむしろ年度の最低水準に下がっていた。円高と米金利上昇を受けて1月後半にオープン外債を購入し始めた後も円高が進んだが、継続的に買い下がっており、1000億円台の投資予算があるという。105円を超えた円高は「われわれにはチャンス」と井上氏は話す。

  米国の長期金利も、ヘッジ付き米国債券投資に「好ましい水準」に上昇してきたと井上氏はみている。米国の利上げで、コストに相当する日米短期金利差は拡大しヘッジ外債の積み増しを抑制してきた。年明けは金利上昇が長期金利にも波及し、米10年国債は21日には2.9%まで切り上がり投資妙味が出てきたという。

  米国債より利回りの高いモーゲージ債なら「ヘッジコストを払ってもペイする」と1月以降に投資を始めた。同社ではこの2年間米国債への追加投資はしておらず、ジニーメイ債が米国債券投資の中心だ。

  同社の一般勘定資産約38兆円のうち、外国債券の投資残高は約5兆円でオープンとヘッジの比率は半々となっている。井上氏によると「集中させた方が深く見れる」と通貨分散はさせず米ドルに集中させ、社債やプロジェクトファイナンスなど投資商品の分散などで対応。また、主要通貨で比較すると「米国金利ははるかに高く魅力的」とし、通貨分散の方針に変更はないという。

  井上氏は、今年2回の米利上げを予想して、長期金利は3%を超える可能性をみている。同時に米国債は「米国景気は良くどこかで買われ始める」として、一本調子で長期金利は上がらないと指摘する。また4月以降も米中間選挙などのイベントで、市場がうまく好ましい方向に振れればタイミングを捉えて外債に投資する考えだ。

(第3段落に投資予算額とチャートを追加しました.)
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