米財務省、2年債など巨額入札を実施-5年と7年債入札には憂慮の声

米財務省は20日、合計1790億ドル(約19兆1700億円)相当の国債入札を実施した。3カ月物と6カ月物の財務省短期証券(TB)では、最高落札利回りが2008年以来の高水準に上昇した。

  最高落札利回りは3カ月物TB(発行額510億ドル)入札では1.64%と、12日の入札を6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。6カ月物TB(同450億ドル)入札では1.82%だった。また4週間物TB(同550億ドル)入札では1.38%。同入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.48倍と、2008年以来の低水準となった。2年債入札(同280億ドル)での最高落札利回りは2.255%と、ほぼ10年ぶりの高水準。

  米国債市場は、米議会による債務上限の適用停止を受けた国債増発の影響を受けつつあるが、需要はまずまずあった。3カ月物と6カ月物TBの応札倍率はそれぞれ2.74倍、3.11倍だった。

  ジェフリーズの短期金融市場エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏はリポートで、「3カ月物と6カ月物TBでは影響はあまり見られなかったようだが、4週間物TBでは消化するのにやや問題があった」と指摘した。

ブルームバーグのアイラ・ジャージー記者がリポート

Source: Bloomberg)

  今週の総額2580億ドルの入札を受け、落札利回りは上昇するとみられている。債務上限を巡る懸念から、これまで財務省は国債の発行済み残高を減らさざるを得なかったが、もはやその問題はなく、現在政府は国債を増発させている。1月の資金調達予想よれば、財務省は1-3月(第1四半期)に4410億ドルの市場性証券発行を見込んでおり、その大半は短期市場で実施される可能性が高い。

  今週はさらに5年債と7年債の入札が予定され、ともに発行額は前回を上回る。このほか2年物変動利付債の入札も実施される。

  シーポート・グローバル・ホールディングスの国債トレーディング戦略担当マネジングディレクター、トム・ディガロマ氏は電子メールで、2年債入札前にまずまずの需要があると予想していたが、「5年債と7年債の入札の方をより懸念している」と指摘した。
原題:U.S. Pays Up to Auction $179 Billion of Debt in a Span of Hours(抜粋)

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