Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

押し目買いは健在、勢いを増す公算大-自社株買いの活発化で

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

心配は無用、押し目買いはまだまだ健在だ。

  市場で支持を得ている金科玉条の押し目買いについて、その賞味期限が過ぎてしまったのではないかと投資家は疑い始めた。そんな中で、長期の株価下落を阻む上で最も強力な対抗勢力である自社株買いはいっそう活発になるもようだ。

  米企業は株価下落時に自社株を買い入れることで、この「短期ボラティリティー」トレードの立役者となり、米国株の上昇局面を持続させる上で重要な力の源泉になっている。その勢いは衰えるどころか、むしろ高まりそうだ。

  S&P500種株価指数の構成企業の自社株買い計画を追跡しているカナコード・ジェニュイティの資産ストラテジスト、ブライアン・レイノルズ氏は、カナコードが作成した「自社株買い承認チャートの線は今月、ほぼ垂直方向に動いている」と指摘。米企業が市場に介入し、株安の痛手を和らげる構えがこれまで以上に整っていることを示すものだ。

Canaccord Genuity

  レイノルズ氏は20日付のリポートで、株は今後1カ月に再び下落して、新たな自社株買いの機会を企業に提供する可能性があると指摘した。

  「今月は企業が自社株買いの承認を拡大しているため、自社株買い担当部門は春に購入ペースの増強を余儀なくされる公算が大きい。自社株買いが承認されていることは、株式市場で再びろうばい売りが出た場合に株価が二番底をつけることを防ぐものではないが、そうした短期間の相場下落があった場合、春に株価が大きく持ち直す公算が大きいことは示唆している。そうした流れは過去の例とも一致する」とレイノルズ氏は続けた。

  最近のリスク資産下落局面では、顧客企業の自社株買いを執行するゴールドマン・サックス・グループの部門に、新たな安値で自社株を買い戻したいという企業から買い注文が殺到した。S&P500種の構成銘柄で時価総額に対する自社株買い比率が高い50企業のバスケット(ゴールドマンのストラテジストが編さん)のパフォーマンスは、S&P500種が過去最高値を更新した1月26日以降、S&P500種をわずかながら上回っている。

原題:Buy the Dip Isn’t Dead. In Fact, It’s Just Getting Stronger(抜粋)

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