Photographer: Andrew Harrer

米10年債利回り、週内に市場のレッドライン3%を突破の様相

  • 指標利回りは分水嶺の3%に近づきつつある
  • ポートフォリオに重大な影響を与え得る象徴的数字
Photographer: Andrew Harrer

市場は危険ゾーンにある。10年物米国債利回りが週内にも3%に達しそうな兆候がある。そうなればさまざまな資産クラスでリスク意欲の分水嶺(れい)となりかねない。

  大量供給とインフレへの不安を糧とした弱気派の勢いが、10年債利回りを押し上げる。10年物利回りは現在、約2.9%。財務省は20日の短期証券1510億ドル(約16兆2000億円)と2年債280億ドルを皮切りに、今週の大量発行を開始する。

  終値ベースで10年債利回りが3%台だったのは2013年12月が最後。企業の調達コストを高め、社債投資のトータルリターンを侵食し、株式バリュエーションの重しとなるなどポートフォリオに重大な影響を与えると推定されている象徴的な数字だ。

  INGグループの上シニア金利ストラテジスト、マルティン・ファンフリート氏(アムステルダム在勤)は 「10年債利回りが3%を試すことを市場が望んでいるかのようだ」とし、「3%に達したら新たな上昇予想ポジションが増えるだろう」と話した。

  BMOキャピタル・マーケッツのアーロン・コーリ氏のような債券強気派ですら、数日内に10年債利回りが3%を試すことに備えている。15日に2.94%を突破したことに言及し、「抵抗線が破られた。今週中に再び同水準を試す可能性はある」と述べた。

原題:U.S. 10-Year Looks Poised to Cross Market’s Red Line This Week(抜粋)

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