モルガンS:米国株安は序の口、債券利回り上昇の試練はこれから

  • 実質利回りがレンジ上抜けなら株式市場に激しい打撃も-リポート
  • 成長鈍化の下でのインフレ上昇持続のケース、リターンは最も悪化

モルガン・スタンレーによれば、米国株式市場は今年初めの債券利回り上昇で予想され得るダメージを少し味見しただけにすぎず、最大の試練はまだこれからだという。

  ロンドン在勤のアンドルー・シーツ氏ら同社ストラテジストは1月下旬から2月初めの調整について、「メイン料理ではなく前菜だ」と表現。債券利回りの上昇は株式投資家にとって消化しにくいものだと判明したが、インフレ調整後利回りの主要指標は過去5年間のレンジを抜けなかったと19日付のリポートで指摘した。

  インフレ加速は株価に悪影響を及ぼしかねないと警告する向きは多いものの、理論的には、より大幅な物価上昇が企業収益を押し上げるなら最悪の場合でも影響は中立的になるはずだ。一方、実質利回りの上昇は、将来の利益を評価する割引率の拡大を意味する。金融政策の一層の正常化が進むとの見方から、実質利回りが過去5年間のレンジを抜けてきた場合、株式市場にさらに激しい打撃を与える恐れがあるとモルガン・スタンレーは分析した。

  比較的低い実質利回りが株価評価の大きな支えだっただけに、利回りが上抜けすれば、株価上昇は株価収益率(PER)の高まりではなく企業収益に頼らざるを得なくなるとシーツ氏らは指摘。4-6月(第2四半期)に景気の陰りが見え始める可能性があるとし、「経済成長が鈍化する一方でインフレ率がまだ上昇しているときこそ、リターンが最も悪化する」と記した。

原題:Morgan Stanley Says Stock Slide Was Just Appetizer for Real Deal(抜粋)

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