株と債券の分散投資、今年は効果薄い可能性-JPモルガン・アセット

  • リフレ環境下では株式と債券の相関性は高まる公算大きい
  • 債券が一貫性のある分散化の恩恵をもたらすとは考え難い

JPモルガン・アセット・マネジメントは経済の変化に言及した上で、市場のボラティリティーが高まった際に保険の役割を果たす株式と債券の分散型ポートフォリオに投資家はもはや頼ることができないとの見方を示した。

  グローバルストラテジストのスシュカ・マハラジ氏は最近の顧客向けリポートで、インフレ期待の高まりと利回り上昇のノックオン効果が、リスクオフの状況下で債券相場の上昇を妨げる働きをしていると指摘。このようなリフレ環境の下では株式と債券の相関性は高まる公算が大きく、両資産を保有する投資家にとって分散化のメリットは小さくなると付け加えた。
        
          

  マハラジ氏は、過去25年で「相関係数がプラスに転じた主な期間は、米当局による金融引き締め局面か、2013年の『テーパー・タントラム』のような流動性イベントを引き起こした金融政策の周辺だった」と説明。「現在のリフレ環境の下、景気循環増幅的な財政刺激策を備えている状況で、純粋な成長株を別とすれば債券が一貫性のある分散化の恩恵をもたらすと考えるのは一段と難しい」と述べた。

  今月はここまでS&P500種トータル・リターン指数が約3%下落、ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数も約1%下げている。

  マハラジ氏によると、経済成長に関するネガティブサプライズで市場にリスクオフが広がれば相関関係は薄れ、債券がアウトパフォームする可能性がある。ただ、少なくとも今後12カ月は、そのような事態が起きることを同氏は想定していない。

             
原題:A Diversified Portfolio May Not Help Investors Much This Year(抜粋)

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