ドル・円が上昇、米金利上昇を背景にドル買い優勢-一時107円台接近

更新日時
  • ドルは豪ドル以外の主要9通貨に対して上昇
  • 米2年債利回りが08年以来の高水準、国債入札控えて

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。先週末に1ドル=105円台へ急落して以降、ドルの戻りを探る展開が続いている。この日は米金利の上昇を背景に3営業日ぶりの107円台に接近する場面があった。

  20日午後3時39分現在のドル・円は前日比0.3%高の106円88銭。仲値のドル需要も指摘される中、106円台半ばからじりじりと値を切り上げ、午後には一時106円95銭と3営業日ぶり高値を付けた。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、輸入決済が集中する五・十日であるのに加え、香港勢も祝日明けで戻ってくるため、ドル・円には「先週金曜の3者会合後の浅川財務官のけん制発言からフォローの流れがある」と説明。もっとも、年度末を控えて季節的な円買いも出てくる時期で、円高加速の起点となった昨年のドル・円安値107円32銭を上抜けないと「下値不安も消えないだろう」と話した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は0.2%高。ドルはオーストラリア・ドル以外の主要9通貨に対して上昇し、対ユーロでは1ユーロ=1.24ドル台前半から1.23ドル台後半へ値を切り上げた。

  米2年債利回りはアジア時間の取引で4ベーシスポイント(bp)高い2.23%と2008年9月以来の水準まで上昇。米10年債利回りは一時3bp上昇の2.91%を付けた。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、3連休明けの米国勢の動きも注目で、先週金曜日からのドルの買い戻しが続くかどうかを見極めたいと指摘。「米株の続伸が続くのか、2.9%台から押し戻された米10年債利回りの動向にも注目」と話した。

  米財務省は今週、計2580億ドル(27兆円程度)の国債入札を予定している。重要な米経済指標の発表がほとんど予定されていない中、米国の借り入れコストがどれだけ急上昇するかを見極める上で入札動向に注目度が高まっている。 

  SMBC信託銀行バンキングソリューション部のシニアマネジャー、シモン・ピアンフェティ氏は、ドルも米国債も「売られすぎの状態」にあるとした上で、「米利回り上昇が良好なマクロ環境を反映したものなのか、米財政状況を巡るストレスを示すものなのかの見極めが焦点になる」と指摘した。  

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE