インフレ小幅上昇でも米国債急落の恐れ-元チューダーのギレスピー氏

  • エラーストンで昨年設定したファンドのリターンはプラス6.9%
  • 米国債の売り浴びせはまだ終わっていないとの見方示す

米債券市場はこの数週間で明らかに安定化したが、これは台風の目に入っただけで、再び不安定化する可能性があるとの見方を、元チューダー・インベストメントのトレーダー、ブレット・ギレスピー氏が示した。チューダーで11年間、資産運用に携わった後、現在はシドニーのエラーストン・キャピタルに在籍する同氏は、債券市場の混乱を見込んだ投資で利益を上げてきた。

ブレット・ギレスピー氏

出典:Ellerston Capital Ltd.

  ギレスピー氏は、米金融当局の目標を長らく下回っているインフレ率がほんの少し上昇するだけで債券相場は再び急落し得ると指摘する。同氏がシドニーで立ち上げた機関投資家向けグローバルマクロ・ファンドは昨年7月以来、約3億7000万豪ドル(約312億円)の資金を呼び込んだ。

  同ファンドは昨年12月の運用開始以来のリターンがプラス6.9%。今年1月、同氏は顧客に対し、市場が危険な状態にあると警告し、同ファンド向けにプロテクションを購入したが、これがリターンに寄与した。

  ギレスピー氏は、米国債が昨年9月から今月上旬にかけて下落した後、インフレ率が緩やかに上昇する中で、投資家は金融引き締めの速度を過小評価しているとみている。同氏はまた、期間長めの米中期債を保有するリスクプレミアムは上昇が見込まれると指摘した。

原題:Tudor Veteran Says Just a Little More Inflation Could Rock Bonds(抜粋)

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