Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

「現実派」デギンドス氏、ECB次期副総裁に内定-スペインが擁立

  • ユーログループ、スペイン経済相デギンドス氏の副総裁指名で合意
  • ポルトガル出身コンスタンシオ副議長の後任-中銀での経験なし
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

スペインのデギンドス経済相は19日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁の後任就任について支持を確保した。アイルランド中銀のレーン総裁も名乗りを上げていたが、同国は会合冒頭に擁立を取り下げた。

  今回の内定でスペインは6年ぶりにECB理事会のポストを取り戻すことになり、奪回に取り組んできたラホイ首相にとって勝利となる。デギンドス氏(58)の次期副総裁指名については今後、欧州議会の審査と各国首脳の承認を経る必要がある。ECBでは今回の副総裁人事を皮切りに、理事会メンバーの入れ替わりが続く予定で、2019年後半にはドラギ総裁とクーレ理事が任期切れを迎える。

デギンドス・スペイン経済相

ブルームバーグ

  ECBは10年にわたる危機対応で推進した前例のない金融刺激策について、出口戦略を準備する重要な時期にある。このため投資家や市場関係者は、政策委員会に政策を提案する理事会の勢力図に変化がないか、人事に注目する見通し。

  デギンドス氏は金融政策に関しタカ派かハト派かとブリュッセルで記者団に問われた際、そのような2分類は単純化し過ぎだと述べ、「現実派」だと自身を定義した。ABNアムロのアナリストらは19日のユーログループの決定後に顧客向けリポートで、デギンドス氏がハト派の意見を持つものの、政策委員会全体のバランスはハト派色が薄めのコンセンサスにシフトする可能性があると分析した。

  一方で、デギンドス氏は政策委で、量的緩和の終了を推進する楽観的メンバーに同調すると同時におおむねコンセンサスに沿う立場を取ると予想するエコノミストもいる。ただ、中銀での経験に乏しい同氏の意見を見極めることは難しい。同氏は最近、量的緩和(QE)がマイナス金利と同様に一時的ツールであり、政策の正常化はスペインが直面する最大級の課題の1つだと述べている。

Steadfast Spaniard

Some highlights of Luis de Guindos’s career

Source: Spanish Ministry of Economy, Bloomberg research

原題:‘Pragmatic’ Guindos Wins ECB Job for Spain After Long Campaign(抜粋)

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