ラトビア、汚職疑惑のリムシェービッチ中銀総裁の職務復帰阻止へ

  • 首相や大統領、汚職疑惑渦中のリムシェービッチ総裁に辞任要請
  • ECBはABLV銀行に対するモラトリアムを指示

ラトビアは贈収賄疑惑の渦中にあるリムシェービッチ中銀総裁の職務復帰の阻止を目指す。クチンスキス首相が19日のインタビューで明らかにした。

リムシェービッチ中銀総裁

写真:David Paul Morris / Bloomberg

  クチンスキス首相は欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーで2001年からラトビア中銀を率いるリムシェービッチ氏について、中銀の独立性が保障されているため解任は免れるかもしれないが、身柄拘束の後の警備措置として職務停止となると説明した。リムシェービッチ氏は容疑を否定し、20日に記者会見を開く方針を示した。

  首相はブルームバーグに対し、「捜査中にリムシェービッチ氏が仕事を続けられると誰も想像できない」と述べた。ラトビアの財務相と大統領も少なくとも当面は職務から退くよう呼び掛けた。

  ラトビアは30年近く前に旧ソ連から独立して以来、経済を度々混乱させた金融不祥事に再び見舞われている。米財務省は先週、同国の銀行3位ABLV銀行が北朝鮮のミサイルプログラムに関係するとされる団体を支援したとして、米金融システムへのアクセスを禁止した。同行はこの容疑を否定したものの、ECBは19日、同行に対するモラトリアムを指示した。

  これとは別にラトビアの汚職防止・撲滅局は同国中銀の「トップレベルの当局者」に対する刑事訴訟手続きに着手したと発表。10万ユーロ(約1322万円)以上の贈収賄疑惑を捜査していると説明した。

  リムシェービッチ氏(52)は19日遅くに拘束を解かれた。

原題:Latvia Seeks to Block ECB Member From His Post Amid Probe (1)(抜粋)

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