スマートホームの未来はすぐそこ-料理も家具のデザインも自由自在に

  • 最新の潮流は快適な睡眠を約束するスマート家電
  • 10年前、スマホがこれほど生活に密着すると想像できただろうか

心配には及ばない。テクノロジーが目まぐるしく変わろうとも、変わらないものもある。未来の住宅はスマート機器でいっぱいだろうが、スイートホームであることに変わりはない。

Wi-Fi接続のジューサー

写真家:Evan Ortiz / Bloomberg

  Wi-Fi接続のジューサーといった代物もすでに登場しているが、スマートオーブンなどがどこでも見られるようになる可能性は高い。疑うなら、米国で1913年に考案された家庭用冷蔵庫について考えてみればいい。当時はクレージーだと思われていた製品が、今はそれなしでの生活は考えられなくなっている。全米の家庭での普及は時間の問題だと思われる幾つかのスマート家電を紹介する。

リビングルーム

アップルのホームポッド

出典:アップル

  自宅にスマートスピーカーを置く米国人は現在3900万人。今後も増え続け、未来のリビングルームはスピーカーがコントロールし、電灯の操作や玄関の鍵の開閉など、話すだけで可能になる。

  リビングルームでのテレビ番組や映画の視聴は全く違う体験になる。ラスベガスで今年開催された家電見本市「CES」で韓国のLGディスプレーが披露した有機ELテレビのような大スクリーンが主流となる。その場をパーソナルな映画館に変えてしまう高解像度のプロジェクターでもいいかもしれない。ソニーはそうした3万ドル(約320万円)程度の新型モデルを発表したが、価格は下がる見込みだ。

トム・ディクソンのオープンソース家具

出典:Modsy

  生活スペースのデザインは数年以内に誰でもずっと簡単にできるようになる。「Modsy(モジー)」や「Hutch(ハッチ)」といったアプリやオンラインプラットフォームは仮想現実(VR)・拡張現実(AR)技術で自宅に置くソファなどの家具を視角化し、さまざまな選択肢を示す。トム・ディクソンが考案したソファ「デラクティグ」は100種類に近い形に姿を変えることができるが、これをお手本にモジュール式のオープンソースの家具がインテリアデザインの主流となりそうだ。フェイスブックは同じ部屋に居るかのように話せるビデオチャット機能を持つ端末を発売すると報じられている。

キッチン

ジューンのインテリジェントオーブン

写真家:Evan Sung / Bloomberg

  キッチンテクノロジーの目標は、料理の手間を省くことだ。ジューンが提供するのはカメラとデジタル温度計を備えたスマートオーブンだ。スマート鍋はアプリと連動し、正確な温度で加熱・調理できる。スマート冷蔵庫は中の食品が悪くなる前に知らせることで、食材の無駄を減らす。LG製のスマート冷蔵庫はスマートオーブンに幾つかの調理方法を指示することさえ可能だ。3Dフードプリンターを使えば、パスタの形も自由自在で、スマート技術搭載のアイスクリームメーカーは好きな組み合わせと固さでアイスクリームを準備する。

ベッドルーム

エイトスリープのスマートマットレス

出典:エイトスリープ

  最新の潮流は快適な睡眠を約束するスマート家電だ。エイトスリープのスマートマットレスとスマートフォンアプリ「スリープ・タイム・アンド・スリープ・サイクル」はセンサーで睡眠時のさまざまな数値を測定。アマゾン・ドット・コムのミニ「エコー」は起床時に天気予報やニュースなどの最新情報を伝える。ノックス・アロマのアロマセラピー目覚まし時計は起きる直前に好みのアロマを放ってくれる。

バスルーム

スマートシャワーシステム

ソース:Moen

  将来は自宅のバスルームでスパのような体験をするのが当たり前になるだろう。Uバイ・モーエンのスマートシャワーシステムは快適な入浴を支援し、TOTOのハイテク製品は脳波をリラックス状態にする。オルフィニティのような製品は入浴中にアップルの「iPhone(アイフォーン)」経由で自分だけのアロマセラピーセッションを可能にする。

  まだまだ遠い先のように聞こえるというなら、10年前を思い出してほしい。スマホがこれほど生活に密着したものになると考えていた人はどれほどいただろうか。

原題:Future Smart Homes Will Have Roll-Up TVs and a Brain-Wave Bath(抜粋)

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