円全面安、日本株高でリスク選好の円売り-対ドルで一時106円台後半

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  • ドル・円は午前に106円10銭まで下落後、午後に106円61銭まで上昇
  • リスクオンの流れが続き円が売られやすい-外為どっとコム総研

東京外国為替市場で円は主要通貨に対して全面安。日本株の大幅続伸を背景に、リスク選好の流れを受けてクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心に円売りが優勢となった。ドル・円相場は一時1ドル=106円台後半まで上昇した。

  19日午後3時40分現在のドル・円は前週末比0.3%高の106円54銭。午前に106円10銭まで下落した後、午後に入って日本株が上昇幅を拡大したことに伴い徐々に水準を切り上げ、一時106円61銭と15日以来のドル高・円安水準を付けた。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「豪ドルなど資源国通貨や新興国通貨に関しては、株高でリスクオンの流れが続いているので円が売られやすい」と指摘。一方、ドル・円については、「節目の105円が近づいたのと米国の3連休前だったこともあり、先週末はショートカバー(売り建ての買い戻し)が入ったが、それで戦略を一気に変えてくるという可能性はまだ低そう。どちらかというと円を売っているが、対ドルでは売りにくい」と語った。

  この日の東京株式相場は3営業日続伸。日経平均株価は前週末比428円96銭(2%)高の2万2149銭21銭と終値で5日以来となる2万2000円台を回復した。

  19日は中国・香港などの株式市場が春節(旧正月)の祝日のため休場。米国はプレジデンツデーの祝日のため休場となる。

  財務省が発表した1月の貿易収支は9434億円の赤字となり、8カ月ぶりの赤字に転じた。輸出は前年比12.2%増加、輸入は同7.9%増加した。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、貿易赤字について、「予想より小さかったが、大きな問題にはならないと思う」と分析。「米国がアルミなどの輸入制限を検討しているが、このところ言われていた話。ただ、貿易に関するトランプ大統領発言もあり、警戒感は続いている」と述べた。

米国の輸入制限については以下の記事をご覧下さい。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.2412ドル。前週末には一時1.2555ドルと2014年12月以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。ユーロ・円相場は0.3%高の1ユーロ=132円25銭。欧州では、ユーロ圏財務相会合がブリュッセルで開かれるほか、12月のユーロ圏経常収支が発表される。

  FXプライムbyGMOの柳沢氏は、ユーロ・ドルについて、「テクニカル的にチャートの形は悪くない。1.23ドルを割れない限り、上昇トレンドに変化はないと思う」と述べた。

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