Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

裕福な投資家、株急落局面で大半はキャッシュ動かさず

  • 富裕投資家の80%は現金保有高を変えていない-調査
  • ドルコスト平均法での投資を加速する素晴らしい機会-ライアン氏ら

スイスの銀行UBSグループによると、最近の相場急落を機に株式の投資配分を引き上げるか現金を投入した投資家は全体の約10-15%にとどまった。

  マイケル・ライアン米州最高投資責任者(CIO)と米州投資ストラテジストのジャスティン・ウェアリング氏は、個人富裕層と事業オーナー1000人余りを対象にした調査を分析したリポートで、「この強気相場の調整がチャンスを提供するとわれわれは信じている」と指摘。「より良い買い場を見つけようと相場下落を待って様子見していた投資家にとって、ドルコスト平均法での投資を加速する素晴らしい機会だ」と記した。同調査は相場が急落したさなかの2月5日の週に実施された。
       
  14日付の同リポートによると、富裕投資家の68%は株式を購入する良い時期と考えているが、80%は現金保有高を変えていない。また、80%は市場のボラティリティ-が高まる局面に入りつつあるとみる一方、84%は相場下落は一時的でリセッション(景気後退)を示唆するものではないと受け止めている。
 
        
  

 
               

強気の兆候

  目立った変化が見られたのは、向こう6カ月の株式リターンに対する強気な見方で、1月の74%から2月は43%まで落ち込んだ。景気見通しへの楽観も打撃を受け、1月の72%から2月は58%低下。ただ、富裕投資家のうち依然86%が経済のファンダメンタルズは強いとみている。
  
  こうした投資家が家計の健全性にとって脅威と考える上位3項目は、米国の政治情勢(64%)、国家債務の規模(58%)、医療コストの上昇(51%)。

  富裕投資家と同様に、事業オーナーも依然として幾分の強気を維持。74%は相場の下げは一時的と受け止め、62%は株式購入に今は良い時期と捉えている。76%は経済ファンダメンタルズは強いと回答した。ただ、今後1年の事業見通しに対する楽観は1月の87%から66%に低下した。

原題:Few Wealthy Investors Deployed Cash in Meltdown, UBS Survey Says(抜粋)

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