ミネベア:小型ベアリング増産へ工場新設検討-SNS普及後押し

  • サーバー向けで需要拡大、インスタグラムへの写真・動画投稿増加で
  • 投資額は数百億円規模も、タイなどが候補地に-利益計画上方修正へ

電子部品大手のミネベアミツミは、小型ベアリング(軸受け)の増産に向け新工場の建設を検討し始めた。SNSの普及を背景にデータセンターに設置されるサーバー冷却装置用モーター向けの需要が拡大しているほか、自動車の機能多様化に伴い車載モーター向けなどでも好調が続いているためだ。

  財務担当の依田博実専務は15日のインタビューで、「ボールベアリングの需要は強く、在庫を食っている状況。データセンター向けの引き合いが想定以上に強い」と指摘。車載向けでも、省エネや快適性を追求する各種駆動装置での用途が「想定をかなり上回っている」とし、「新工場建設を検討する必要がある」と述べた。

  ミネベアは今期(2018年3月期)だけで小型ボールベアリングの月間生産最高を3回更新、1月は2億8300万個に達した。タイ工場のライン拡張で5月には3億個体制とするが、さらに増産が必要になる可能性が出てきた。

  依田氏は「既存工場の設備拡張は80億円で済むが、インフラを含めた新工場には桁違いの金額がかかるため慎重に検討したい」とし、工場新設には大規模投資が必要になるとの認識を示した。小型ボールベアリングは現在タイ、中国上海市、シンガポールなど7工場で生産。新設候補地もタイを中心としたアジアを想定する。

利益計画を上方修正へ

  サーバー向けの好調はインスタグラムやフェイスブックなどSNSへの写真・動画投稿の増加が背景。車載用機器のほか省エネ家電、ペット型ロボット向けなども好調だ。依田氏はSNSについて「みなさんインスタのプライベート写真は消さないので、データセンターの需要はどんどん高まっている」と説明した。

  18年3月期(通期)の営業利益は800億円と過去最高を更新する見込み。ベアリング以外では、スマートフォン向けで落ち込みが予想された液晶ディスプレイバックライトが復調。年末年始の商戦が好調だった家庭用ゲーム機向けを含むゲーム部品の売り上げも想定を上回っているという。

  依田氏によると、ミネベアは5月に予定する今期決算発表時に、中期経営計画を見直し業績予想値を引き上げる意向。当初21年3月期に1000億円を見込んでいた営業利益について、「1年前倒しでの達成が見えてきた」と述べた。

(第3段落で1月の生産個数を訂正済みです)

(第5段落に依田氏のコメントを追加しました.)
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