債券トレーダーの大供宴か、米財務省が3日間で2580億ドルの国債入札

  • 数年ぶりの高利回りが買い手を引き付ける可能性-発行増加でも
  • 今週は1月開催のFOMCの議事録やFRB当局者の発言も注目点

債務上限を巡る最近のドラマは終了し、米財務省による国債増発の水門は開かれた。今週の債券トレーダーの動き次第で国債増発が米国民にどの程度の負担をもたらすのかが示される。

  2月19日がプレジデンツデーの祝日で休場となる今週、米財務省は計2580億ドル(約27兆円)の国債入札を予定する。財務省短期証券(TB)1510億ドルに続いて2年債と5年債、7年債を発行する予定で、先月より40億ドル増やす。

  先週の債券相場の総崩れで利回りは数年ぶりの高水準に達しているだけに、債券トレーダーは消化に手間取る量だ。重要な経済指標の発表は目先ほとんどないことから、国債入札は米国の債務増大の中で借り入れコストがどれだけ急上昇する必要があるかを示すこれまでで最も明確な指標となりそうだ。

  ブラックロックのチーフ債券ストラテジスト、ジェフ・ローゼンバーグ氏はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、当面は国債の大量発行というテーマが続くと述べ、「需要はあまり多くない。どんな価格で需要があるかだ」と語った。

  3カ月物のTB入札は510億ドル、6カ月物TB入札は450億ドルと、それぞれ過去最大規模となる。投資家は既に短期金融市場の借り手から高い金利を要求している。2年債利回りは先週、2.209%と、2008年以来の高水準に到達。5年債利回りは2.6849%と、10年以来の高水準。7年債利回りは2.874%と、11年以来の高水準だった。この観点からだけでみれば、今回の入札は買い増しする機会になる可能性があり、利回りはさらに大幅に高くはならないかもしれないとみる大口投資家もいる。

  ただ、これは必ずしもコンセンサスとは言えず、ブルームバーグ調査では2年債利回りは年末までに2.5%を超えると予想されている。政府の歳出で景気が過熱し、米金融当局は今年利上げペースを引き上げるとの観測が高まっていることが一因だ。

今週のその他の注目点:

  • 経済指標の発表は少なく、市場の注目はイエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって最後の連邦公開市場委員会(FOMC)となった1月会合の議事録に集まる
  • 一方、金融当局者の発言機会は多く、週末には連邦準備制度が18年2月の議会向け金融政策報告を公表する
    • 21日:フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が経済見通しについてスピーチ
    • 22日:FRBのクオールズ銀行監督担当副議長が都内で世界経済について講演。ニューヨーク連銀のダドリー総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁、ダラス連銀のカプラン総裁も講演を予定
    • 23日:ダドリー総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁がFRBのバランスシートについて話す。クリーブランド連銀のメスター総裁はニューヨークでパネル討論会に参加。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は米経済見通しについて講演

原題:Bond Traders’ Big Feast: $250 Billion of U.S. Auctions in 3 Days(抜粋)

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