Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

日本株3連騰、米経済堅調と円高警戒和らぐ

更新日時
  • 日経平均2万2000円台に戻す、1月の米住宅着工は予想以上に増加
  • ドル・円は1ドル=106円台半ばで取引、前週末は105円台場面も
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

19日の東京株式相場は3連騰。米国経済統計の堅調が好感され、為替市場での急速な円高警戒感も和らいだ。日本銀行の新たな正・副総裁人事が国会で同意されれば、リフレ政策が進むとの見方もあり、不動産や銀行株などリフレ関連、電機や機械など輸出関連、商社株と幅広い業種が高い。

  TOPIXの終値は前週末比37.78ポイント(2.2%)高の1775.15、日経平均株価は428円96銭(2%)高の2万2149円21銭。日経平均は5日以来、2週間ぶりに2万2000円台を回復した。

  SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは、「ドル・円が1ドル=105円を切ってくるとの先週までの不安が遠のき、好調な企業業績にグローバル景気の回復を背景にしたファンダメンタルズ評価も加わり、幅広い買いにつながった」とみている。また、今後は米景気の堅調に加え、「日銀人事でリフレ色が強くなり、追加緩和とまではいかないが、少なくとも金融緩和策の出口への方向性は弱まり、円高にはなりにくい」との認識も示した。

街中の株価ボード前

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  米国1月の住宅着工件数は年率換算で前月比9.7%増の133万戸と、市場予想の123万戸を上回った。2月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は99.9と前月の95.7から上昇、市場予想は95.5だった。

  為替市場ではドルが買い戻され、きょうのドル・円は1ドル=106円10ー40銭台で推移。前週末の日本株終値時点105円80銭からはドル高・円安方向に振れた。

  週明けの日本株は米統計や為替推移が安心感につながり、朝方から買いが先行。円安傾向が強まった午後は一段高の展開となり、日経平均の上げ幅は400円を上回った。TOPIXはきょうの高値引け。岡三証券の山本信一シニアストラテジストは、「米国株に比べ日本株の戻りが鈍かった要因のドル安・円高が薄れてきたことで、このリバウンド基調は続く」とみている。

  東証1部33業種はゴム製品を除く32業種が上昇、上昇率上位は卸売、その他金融、不動産、サービス、倉庫・運輸、機械、電気・ガス、非鉄金属などだった。不動産株についてアイザワ証券の飯田裕康投資リサーチセンター長は、「戻りが鈍かった反動に加え、日銀新人事でリフレ派色が強くなり、金融緩和継続による借り入れコスト負担軽減の可能性が好感された」と言う。

  売買代金上位では、みずほ証券が目標株価を上げた任天堂のほか、三菱UFJフィナンシャル・グループや三菱商事、オリックス、有機ELパネルの製造装置開発が日本経済新聞で報じられたブイ・テクノロジーが高い。半面、前期営業減益と今期利益計画も市場予想を下回ったブリヂストンは安い。

  • 東証1部の売買高は12億9080万株、売買代金は2兆3256億円、代金は前週末から14%減り、ことし最低となった、19日の米国市場はプレジデンツデーの祝日で休場
  • 値上がり銘柄数は2002、値下がりは56

 

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