「パウエル氏のFRB」スタッフも積極関与へ-経済学識の補強意識か

  • 異なる視点を得るためより直接的な意思疎通目指す
  • 博士号は持っておらず、スタッフの関与に熱心

民間セクターで何かしらの経歴を持つ人物が、米連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任するのは、ジェローム・パウエル氏が過去10年余りで初めてだ。同氏が最初の数週間で実行した改革の理由をそのことが説明するかもしれない。

  事情に詳しいFRB内部の関係者2人が匿名を条件に語ったところでは、パウエル議長は前任者に比べて素早くより非公式な形で、経済学博士号を持つ多くのFRBのエコノミストとより直接的な意思疎通を行うことを望んでいると明確に表明した。
  

パウエルFRB議長

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  こうした変化は政治任命の政策担当者と一般スタッフとの間の情報フローを厳格に統制する硬直した体制を緩和するため、近年講じられてきた対応策を強化するものであり、「革命」というよりも「進化」だと関係者は指摘する。

  それでも複数のFRBの元当局者は伝統的なヒエラルキー(階層的組織)を平らにし、内部の自由なコミュニケーションを促すという意味で、注目に値する変化であるとの認識を示す。

  コーン元FRB副議長はパウエル議長の改革を直接承知していないとしながらも、低い失業率と低インフレ、なお緩やかではあるが加速しつつある経済成長が共存する不確実性の高い時期に米経済のかじ取りを試みる過程で、同議長に役立つ可能性のある前向きな動きという印象を受けたと話す。

  コーン氏は「通気口を緩めて異なる別の見解を得たり、非公式な対話を行ったりすることは、恐らく良い考えだ」と語った。

  5日に就任したパウエル新議長は、多くの人々の話によれば、経済リサーチの熱心な読み手として知られる。しかし、バーナンキ元議長やイエレン前議長のような経済学博士号を持つエコノミストの学識は備えておらず、恐らくその潜在的な弱点を意識し、自分が関心を持つテーマにスタッフを関与させるのに熱心だ。

原題:Powell Seeks to Bury Era of Fed ‘Barons’ in Tapping Wider Staff(抜粋)

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