Photographer: Bloomberg Creative Photos/Bloomberg

円強気派の対ドル「ロング維持」戦略、対ユーロでは通用しない可能性

  • 伊総選挙とECB政策レビュー以外に目立ったリスクイベントなし
  • ユーロ圏経済は堅調、インフレ率は17年初から一貫して1%上回る
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円相場のドルに対する見通しについては、「ロング(買い持ち)維持」というコンセンサスがあるようだ。ただ対ユーロとなると、ことはそれほど単純ではない。
                
             

  円相場に対する強気の一因は少なくとも、不安定なドルを前提としているが、ユーロ・円のクロスとなると説得力は乏しい。投資家が3月のイタリア総選挙や欧州中央銀行(ECB)の政策レビューの結果を待つ中、今後数週間はユーロに対円でプレッシャーがかかる可能性はある。ただ、今年の欧州カレンダーを見るとこの2つのリスクイベント以上にユーロの前に立ちはだかるハードルはほとんどない。

  実際、ユーロ相場の強さを納得させ得る説得力のある事例がある。つまりユーロ圏の経済成長はほぼ7年ぶりの高水準に近く、インフレ率は2017年初めから一貫して1%を上回っており、来年には最初の利上げが実施されることを織り込むよう投資家に促している。

  チャートを見ても、円の上昇余地は限られているようにみえる。ここ数カ月のユーロは一貫して1ユーロ=131円50銭付近で下値がサポートされており、これは現在の水準から約1%にすぎない。

  • 備考:バシリス・カラマニス氏はブルームバーグに寄稿する為替・金利ストラテジストです。ここに示された分析は同氏自身のものであり、投資助言を意図したものではありません

               
原題:Yen Bulls Mauling Weak Dollar May Find the Going Tough Vs Euro(抜粋)

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