2月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数5日続落、流動性低下を警戒した売りが広がる

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。ドル指数は午後に日中最低水準を付け、5営業日続落となった。インフレ上昇や自社株買いへの期待で米国株が上昇する中、春節(旧正月)に伴う流動性低下を警戒した投資家がドルを売った。

  ドルは主要10通貨の全てに対し下落。ドル指数は今年の最低水準に迫った。一方、米S&P500種株価指数は5日続伸した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。ユーロは対ドルで0.4%上げて1ユーロ=1.2497ドル。ドルは対円で0.8%安の1ドル=106円12銭。

  ユーロはドルに対して一時、2月2日以来の高値となる1ユーロ=1.2510ドルを付けた。

  ドルの対円相場の日中安値は106円04銭と、2016年11月以来の安値。日本銀行の副総裁に早稲田大学の若田部昌澄教授を充てる案を政府が検討中だとの報道を受けてドルがやや持ち直した場面では、投機筋などがドル売りを出した。

欧州時間の取引

  ドルの売り持ちが優勢。米国債利回りとドル・円相場の間にあった相関性の断絶や、米国の財政赤字および経常赤字が拡大するとの懸念が背景となった。円は一段高。ユーロとポンドには新たな買い需要があり、ユーロは対ドルで約2週間ぶりに1ユーロ=1.25ドルを超える場面があった。
原題:Dollar Falls Broadly as Risk Appetite Notches Higher(抜粋)
Euro Comes Back in Fashion as Dollar Bears Need Not Think Twice(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が5日続伸-国債利回りは2.9%付近

  15日の米株式相場は5営業日続伸。世界的な株高の流れを引き継いだ。S&P500種株価指数は5日間の上げとしては2011年以来最大。一方でドルは3年ぶり安値に下落。原油は値上がりした。

  • 米国株は5日続伸、世界的な株高の流れ引き継ぐ
  • 米国債はほぼ変わらず-10年債利回り2.9%付近で推移
  • NY原油は続伸、ドル安や株式相場持ち直しで
  • NY金は反落、利上げペース加速懸念が再浮上-銀も安い

  欧州やアジアでの株高を引き継ぐ形でS&P500種株価指数は2700を超え、ダウ工業株30種平均は2万5000ドルを上回った。米国債市場では10年債利回りが2.9%近くで推移。外国為替市場では円が1年3カ月ぶり高値に上昇した。南アフリカ・ランドはほぼ3年ぶりの高値水準。ズマ大統領の辞任を受けた。

  S&P500種株価指数は前日比1.2%高の2731.20。ダウ工業株30種平均は306.88ドル(1.2%)上げて25200.37ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時35分現在、10年債利回り1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上げて2.91%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。1週間ぶりの高値となった。ドルの下落を背景にドル建て商品の妙味が高まった。株式相場の持ち直しで堅調な経済成長が示唆されたことも買い材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比74セント(1.2%)高の1バレル=61.34ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は3セント下げて64.33ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶり下落。金と銀の先物取引を追跡するブルームバーグの貴金属指数は今週に入って初めて下落した。金利上昇ペースが予想よりも速まるとの見方に再び注目が集まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.2%安の1オンス=1355.30ドルで終了した。銀先物3月限は0.5%値下がり。

  朝方発表された1月の米生産者物価指数(PPI)は上昇し、インフレの動きが強まっている兆候が新たに示されたが、株式市場では特に材料視されなかった。米金融当局は今年の利上げペースを加速させると予想するエコノミストが、このところ増えている

  S&P500種は過去5日間で5.8%上昇。終値で2週ぶり高値となり、50日移動平均を上回った。ブルームバーグ・インテリジェンスの株式ストラテジスト、ジーナ・マーティン・アダムズ、ピーター・チュン両氏は、株式は債券と比べてなお割安で、10年債利回りが4%未満にとどまっている限り、長期金利上昇の影響は受けないとの見方を示した。

  BNYメロン・ウェルス・マネジメントのレオ・グロホウスキー最高投資責任者(CIO)は、「10年債利回りでの3%というのは消化可能だと、市場は理解しつつある」と指摘。「3%に達する理由が経済成長に対する安心感の強まりである限り、消化可能だろう。経済成長に対する安心感の強まりは、企業利益に対する安心感の強まりにつながる。実際、今そうした状況になりつつあると思う」と続けた。
原題:S&P 500 Caps Best 5 Days Since 2011 as Oil Jumps: Markets Wrap(抜粋)
Crude Rises as Currency Moves, Stocks Rebound Boost Allure
PRECIOUS: Gold, Silver Sag as Fed Rate-Pace Concerns Resurface

◎欧州債:ドイツ国債変わらず、米国債上昇につれて下げ埋める

  欧州債市場では、ドイツ国債が下げを埋めた。米国債が上昇し、10年債利回りは前日の米CPI発表後の高水準から低下した。スペイン国債入札の好調を受け、ポルトガルをはじめとするユーロ圏周縁国の国債は上昇した。

  米国債は長期債が上昇を率い、イールドカーブが一層フラットに米国債上昇につれ、朝方下げていたドイツ債は徐々に回復し、前日比ほぼ横ばい。

  フランスの2021年償還債と23年償還債の入札の結果は応札倍率まずまず、価格は平均並みとなった。スペイン10年債入札は堅調で、長期債は入札前の下げから上昇に転じた。

  欧州国債供給の今週分はこの日で全て終了。
原題:Bunds Erase Losses, Following USTs; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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