株急落のインフレ犯人説、あっさり却下-CPI予想以上でも米株上昇

  • 相場の鍵はファンダメンタルズかボラティリティーか-諸説紛々
  • 金融政策の支えなくなり人間の感情が動かす-神経質な市場

米国株が2兆ドル(約213兆円)を失ったことで陶酔感から覚めた投資家は、インフレが脅威だとの考えに取りつかれたが、14日発表の1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びだったにもかかわらずS&P500種株価指数が1.3%高で取引を終えると、この考えをあっさり放り出した。

  投資家は考え始めた。相場の鍵を握るのは恐らく、強い(あるいは弱い)ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)かまたは景気過熱か、ボラティリティートレーダーか、企業の自社株買い戻しか、いやもしかしたら干支(えと)なのかもしれないと。

  議論はますます荒唐無稽になり、明確な道しるべは見えない。しかし、グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツの最高投資責任者(CIO)、ウォルター・トッド氏によれば、これは景気循環の終盤によく起こる状況だという。

  「市場は注意欠陥障害(ADD)に陥っている。自分が何を求めているのかが分からない。感情的な反応が多く見られる」と同氏は電話で語った。

  諸説が飛び交う中で、単純な説明はこうだ。米金融当局は10年にわたって展開した景気刺激を逆回転させようとしている。確実なことは何一つない。金融政策の支えがなくなる中で、再び人間の感情が市場を動かすようになったということだ。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ・マーケットストラテジスト、クインシー・クロスビ-氏は「今の市場は神経質なのだ」と述べた。

Too Optimistic?

From 2007 to 2017, analysts' EPS growth estimates were on average 7.4% higher than the realized pace of EPS growth

Source: Bloomberg

原題:CPI Soars, S&P 500 Soars: Inflation Obsession Didn’t Last Long(抜粋)

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