ヤクルト株が急落一時9%安、筆頭株主ダノンが株売却との発表受け

  • ダノンが最大約1950万株を売り出し-自社株買いは3%にとどまる
  • 経営関与巡り意見が不一致、「友好関係の維持前提」に売り出し

ヤクルトの株価が一時前日比9.1%の急落となった。同社の筆頭株主で21.52%(議決権ベース)を保有する仏ダノンは14日、そのうち最大約14%を国内外で売り出すと発表した。同日の株価終値7940円を基に試算した売り出し総額は最大約1950億円となる。

  15日のヤクルト株は出来高が前日の4倍近くの約186万株に膨らむ中、一時9.1%安の7220円まで下落した。終値は6.8%安の7400円と、2016年6月24日以来の下落率を記録した。

  ダノンは2000年ごろにヤクルト株を取得、04年には食品や飲料事業での戦略的業務提携を結んだ。その後、株式を買い増したが、経営関与の方向性に関して意見の不一致が表面化していた。14日のヤクルトの発表文によると「友好的な関係を維持することを前提」に売り出すことになったという。

  売り出し価格は3月5日にも決定する。その後もダノンは議決権比率約7.66%を保有する筆頭株主の立場を維持する。同時にヤクルトは発行済み株式数の最大約3%(360億円)の自社株買いを実施し、3月16日付で消却する計画も公表した。

  野村証券の藤原悟史アナリストはリポートで、売却予定額に対する自社株買いの規模が小さいため短期的に株式需給が悪化する可能性もあると指摘。モルガン・スタンレーMUFG証券の三宅遥アナリストもダノンによる株式追加取得への期待がある程度織り込まれていたため、今回の発表で、期待がはく落する可能性が高いとみていた。

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