Photographer: Ron Antonelli

株式相場に「痛みを与える水準」迫る-米10年債利回りが3%に接近

  • 2.5%から3%への上昇でPERを10%押し下げへ-アムンディ
  • 3%に達するとS&P500種は2500を下回る可能性-ソシエテ
Photographer: Ron Antonelli

米国債利回りが、株式相場に間違いなく打撃を与えるとストラテジストやファンドマネジャーが考える水準に刻一刻と迫っている。

  アムンディやソシエテ・ジェネラルなど金融機関のストラテジストによると、米10年債利回りが3-3.5%のレンジに上昇すると、株式に「痛みを与える水準」に入り、債券との比較で株式の投資妙味が減退する。ソシエテは10年債利回りが3%に達した場合、米S&P500種株価指数は2500を下回る水準に押し下げられる可能性があるとみる。

UBSウェルスネジメントのテック・レン・タン氏

(出所:Bloomberg)

  昨年9月に2%だった10年債利回りは今週、4年ぶり高水準の2.9%台に上昇。急落した株式相場は反発しているものの、投資家は押し目買いに懐疑的なままで不安定だ。市場参加者の多くは利回りが3%を超えれば潮目が変わる可能性があり、株式のバリュエーションに圧力がかかるとみている。企業の借り入れコストも上昇する。
     

           
ストラテジストらの見方は以下の通り:

ラファエル・ソボトカ氏、アムンディのフレキシブル・リスクプレミア&リタイアメントソリューションズ部門のグローバル責任者(電話取材):

  • ここまで投資家を動揺させているのは主に利回りの上昇スピードだ。10年債利回りの3%は「注目すべき水準」
  • 2.5%から3%への利回り上昇によって株価収益率(PER)は10%押し下げられる。「米企業利益の2桁成長が続くなら問題はないが、これを下回ると圧力は高まるだろう」
  • 利回りが3%なら、株式に比べて債券の魅力が再び高まる。債券への大きな資金移動を促す公算は小さいが、リターン獲得で株式に代わる選択肢を投資家が持つことを意味する

ロランド・カロワヤン氏、ソシエテ・ジェネラルの株式ストラテジスト(電話取材):

  • 株式投資家は過去4-5年間「素晴らしい時」を過ごしたが、今は債券利回りの上昇によってバリュエーションへの圧力など幾つかの面で痛みを感じる入り口に差しかかっている。株式配当利回りとの比較で債券の魅力が戻る
  • 株式のリスクプレミアムは「ドット・コム時代以来の水準」に近づいており、10年債利回りが3%に向けてさらに上昇すれば、株式相場には下押し圧力となるだろう

原題:Next Big Equity Pain Threshold Looms as Treasury Yield Nears 3%(抜粋)

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