ブリッジウォーター、新興市場株エクスポージャー減らす-株急落前に

  • iシェアーズMSCIは半分、バンガードFTSEは20%余り圧縮
  • iシェアーズ・コアMSCIの保有も大幅に減らした

資産家のレイ・ダリオ氏が創業した世界最大のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツは、株式市場の月間としては2年ぶりの大幅下落に先立ち、代表的な3つの新興市場株式上場投資信託(ETF)の保有を昨年10-12月(第4四半期)時点で圧縮していたことが分かった。

  13日の届け出によれば、ブリッジウォーターは「iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF」の保有を従来の半分の3300万口、「バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF」を20%余り少ない6900万口にそれぞれ減らした。運用資産1600億ドル(約17兆円)の同社は、新興市場ETFを約56億ドル相当保有している。

Emerging Exit

Bridgewater's stake in EM funds is down nearly 40 percent since third quarter of 2017

Source: Bloomberg

  ブリッジウォーターの「iシェアーズ・コアMSCI新興国株ETF」へのエクスポージャーも2500万口から1600万口に減った。同ETFはより高い成長と利益の改善、ドル安を背景に2017年はプラス37%と高い運用成績を残したが、先週6.7%目減りしたこともあり、年初来のリターンはプラス0.9%にとどまっている。

  ダリオ氏は昨年8月の段階で、グローバルなポピュリズムの高まりが、人々の対立を「和解より死闘となる可能性が高い状況まで深刻化」させると主張し、リスクを戦術的に減らしていると述べていた。今月12日には今後1年半から2年のリセッション(景気後退)リスクが高まっていると発言。「われわれは2019年と20年により注目している。正直なところ、リセッションの可能性や次の選挙前のリセッションがどのようなものになるか議論しなければ、不適切な手落ちになると思われる」とリンクトインで指摘した。

リセッション(景気後退)リスクが高まっていると話すレイ・ダリオ氏

(出所:Bloomberg)

原題:Dalio’s Bridgewater Trimmed Emerging-Market Exposure Before Rout(抜粋)

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