ヘッジファンドに成功報酬課税逃れの動き-米財務長官「抜け道」絶つ

  • 米財務長官は2週間以内にガイダンスを公表するようIRSに指示
  • ヘッジファンド会社がデラウェア州に多くのペーパーカンパニー設立

ムニューシン米財務長官

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

ムニューシン米財務長官は、ヘッジファンド運営会社が成功報酬利益に適用される最高税率を逃れる目的で利用しようとしている「抜け道」を内国歳入庁(IRS)が絶つ予定だと語った。

  ムニューシン財務長官は14日の上院財政委員会で、成功報酬利益を巡る税制改正への対処でヘッジファンド運営会社がデラウェア州に多くのペーパーカンパニーを設立していると伝えたブルームバーグ・ニュースの報道を受け、この問題に関するガイダンス(指針)を2週間以内に公表するよう担当当局に指示したことを明らかにした。

  財務長官は上院財政委で、「その記事を受けて、私はIRSおよび租税政策局の担当者と既に今朝会った。その抜け道を納税者は利用できなくなるだろう」と述べた。

  成功報酬は投資ファンドのリターンの一部として、ヘッジファンド運営会社やプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社、ベンチャーキャピタリスト、特定の不動産投資家に支払われる。3年以上保有していた資産を売却する場合、投資利益への3.8%の課税を含む23.8%の連邦所得税率の対象となるが、この条件を満たさなければ通常収入として扱われ、37%の最高税率が適用される。従来の税制では、1年以上保有していた資産が前者の低めの税率の対象だった。
  
  ブルームバーグ・ニュースの取材によれば、ヘッジファンド運営会社の間で、デラウェア州に多数のペーパーカンパニーを設立する動きがある。ポール・シンガー氏率いるヘッジファンド運営会社エリオット・マネジメントの名前で、4つの有限責任者会社(LLC)が設置されたほか、PE投資会社スターウッド・キャピタル・グループ・マネジメントの幹部らの名前で、70余りのLLCが設立された。これらの会社の広報担当者はコメントを控えるか、LLCの目的についてインタビューの要請に応じていない。

原題:Mnuchin Says IRS to Ban Hedge-Fund Tax Dodge on Carried Interest(抜粋)

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