中国の17年の米国債保有額、7年ぶりの大幅増加-外国勢首位維持

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  • 昨年12月時点の中国の米国債保有額は1兆1800億ドル(約125兆円)
  • 日本の保有額は昨年12月に5カ月連続で減少し、1兆600億ドル

中国の昨年の米国債保有額は2010年以降で最も増加し、同国の米国債需要になお回復力があることが示された。

  米財務省が15日に発表したデータによると、昨年12月時点の中国の米国債保有額は1兆1800億ドル(約125兆円)と、前年同月比で1265億ドル増えた。中国は外国勢の米国債保有額で首位の座を維持し、日本がこれに続いた。日本の保有額は昨年12月まで5カ月連続で減少し、1兆600億ドルとなった。16年末の保有額は1兆900億ドルだった。

  中国は貿易摩擦が強まる中で債券購入ペースを緩める可能性が今年初めに示唆されたことから、同国の保有残高に注目が集まっている。中国当局者は先月、外貨準備見直しの一環として、他の資産に比べ妙味が低下した米国債の購入を鈍化させるか停止することを検討していることを明らかにした。中国が購入ペースを緩めれば、財政赤字拡大に対応する米政府の国債増発計画や、バランスシートの段階的縮小に伴う市場の混乱を抑制しようとする米連邦準備制度の取り組みを複雑にする恐れがある。

  ジェフリーズの短期金融市場エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は昨年の保有データについて、「個人的には、中国が方針転換していないように受け止めている。同国は人民元高を防止しようと引き続き米国債を購入している」と分析。ただ、ドル安を踏まえればこれは「負け戦」かもしれないと付け加えた。

  中国の信託管理勘定の所在地と受け止められることが多いベルギーの12月の米国債保有額は前年同月比でほぼ横ばいの1192億ドル。
  
  日本の米国債保有額は昨年12月に226億ドル減少し1兆600億ドルと、2011年以来の低水準となった。米財政赤字拡大に対応する国債増発の中で日本からの需要が減退すれば、米国債市場をさらに圧迫するとサイモンズ氏は指摘した。

原題:China Holdings of U.S. Debt Rose in 2017 by Most in Seven Years(抜粋)

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