2月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、リスク選好で-米CPIは予想上回る上昇

  14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対し下落。ドル指数はほぼ3週間ぶりの大幅低下となった。この日の米経済指標でインフレ加速と小売売上高の減速が示されたことで、株式および為替のショートポジションが手じまわれた。

  この日のドル下落についてトレーダーは、株式と原油が持ち直し、オプション最終取引を迎えた後のドル一段安を促したようだと説明した。

  米労働省が発表した1月の米消費者物価指数(CPI)では総合指数、コア指数ともに予想を上回った。これを受けてドル指数は上向き、前日比で小幅高となったが、上昇は長続きしなかった。

  ニューヨーク時間午後4時38分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.8%低下し4営業日続落。ユーロは対ドルで0.8%上げて1ユーロ=1.2452ドル。ドルは対円で0.8%安の1ドル=107円00銭。

  スタンダード・チャータードの米国担当エコノミスト、ソニア・メスキン氏はリポートで、今月遅くに発表される米個人消費支出(PCE)が今回のCPIと一致する度合いは、「広い項目でのインフレ上昇が見られたことを踏まえると、これまでの予想以上に大きくなる可能性がある」と指摘した。

  ポンドはドルに対しての上昇幅を拡大し、一時は0.8%上昇して1ポンド=1.40ドル台を突破した。全体的なドル安基調のほか、円およびユーロに対するポンドのショート買い戻しが背景にある。

欧州時間の取引

  ドル支援材料を求める強気派が米CPI統計の発表を待ち構える中、ドル指数が下落。欧州のトレーダーによると、東京フィキシングの後に短期筋がドル・ショートを一部手じまったことから、ドル指数は下げ幅を縮小した。
原題:Dollar Tumbles as Risk Appetite Rebounds Amid Stronger Inflation(抜粋)
Dollar Pares Losses as Traders Look for Inflation to Support(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が4日続伸-10年債利回りは2.9%突破

  14日の米株式相場は上昇、午後に入り上げを拡大した。一方で米国債利回りは4年ぶり高水準に上昇。経済指標を受け、金融当局が緩やかな利上げのアプローチを維持するとの見方が広がった。

  • 米国株は4日続伸、S&P500種は年初来プラスを回復
  • 米国債は下落-10年債利回りが2.9%突破
  • NY原油は反発、米在庫が予想より小幅な増加にとどまる
  • NY金は3日続伸、米小売売上高が低調で

  S&P500種株価指数は4営業日続伸。銀行や耐久財メーカーの上げが目立った。この日の上げで同指数は年初来プラスを回復。先週には1月のピークから10%余り下げていた。米国債市場では10年債利回りが2.9%を突破。このほか金が上昇し、ドルは下落した。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%高の2698.63。ダウ工業株30種平均は253.04ドル(1%)上げて24893.49ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時35分現在、10年債利回りが9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.92%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。昨年12月以来の大幅高となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫が予想より小幅な増加にとどまったことに加え、米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が減少したことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.41ドル(2.4%)高の1バレル=60.60ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.64ドル上げて64.36ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。ほぼ11カ月ぶりの大幅高となった。米小売売上高が予想外に減少したことから成長見通しが悪化、価値保存手段としての金の買いが活発化した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比2.1%高の1オンス=1358ドルで終了した。

  今月に入り、インフレ加速の兆候から市場に動揺が広がっている。この日の早い段階では、1月のインフレ指標が市場予想を上回ったことを受けて金融当局が利上げペースを加速させるとの懸念が広がり、株価先物が下落。ただその後は、低調な小売売上高を消化する中で経済の力強さへの疑念も生じ、利上げ加速への懸念が後退した。

  インベスコの世界市場担当チーフストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「個々の経済データがどの程度影響するのか見極めたい」とし、「FOMC(連邦公開市場委員会)としては事例の積み重ねにつながっていく」と続けた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は13日、最近の株価急落を受け、金融システムへの脅威に対する警戒を怠らないとしつつも、緩やかな利上げを継続する方針を表明した。
原題:U.S. Stocks Rally as 10-Year Yield Reaches 2.9%: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps Most This Year as Buildup Slows in U.S. Storage Tanks
Gold Futures Surge as Retail Fizzle Counters Inflation Surprise

◎欧州債:ドイツ債がほぼ変わらず、米CPI受けた動きで上げを消す

  14日の欧州債市場では、ドイツ国債がほぼ変わらず。米CPIや株式先物の動きを受けて、それまでの上げを失った。ポルトガル10年債の利回りは下げを拡大。入札での旺盛な需要や前日のイタリア国債入札でのコンセッションが背景にある。

  1月の米CPIは総合とコアの両方で伸びが市場予想を上回った-株式相場はいったん大きく下げ、その後上げに転じた

  ポルトガルが実施した2022年償還債入札(発行額4億9000万ユーロ)では応札倍率が3.63倍(10月11日の入札では2.65倍)、2028年償還債入札(発行額7億6000万ユーロ)での応札倍率は2.08倍(11月8日の2027年債入札では1.57倍)。

  15日にはフランスとスペイン、英国で入札が予定されている
原題:Bunds Steady After U.S. CPI; End of Day Curves, Spreads(抜粋)
 

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