クレディSは10-12月赤字-トレーディング堅調で株価上昇

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  • 最近のボラティリティーの高まりにはリスクもあると警戒
  • 年明け6週間はグローバル・マーケッツ10%増収、アジア15%増収

A sign is seen through a tram window outside a Credit Suisse Group AG bank.

Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg

スイスの銀行クレディ・スイス・グループの2017年10-12月(第4四半期)決算は赤字となったものの、年初のトレーディング業務は好調で、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は「これ以上の満足はない」と言明した。ただ同行は、最近のボラティリティー復活はリスクを伴うとして警戒姿勢も示した。

  14日の発表によると、10-12月期の債券トレーディング収入は前年同期比4.7%減、株式トレーディングは22%減った。全行の収入は51億9000万スイス・フラン(約5970億円)と、ブルームバーグがまとめたアナリスト8人の予想(50億4000万フラン)を上回った。純損益は米国の税制改革の影響で21億3000万フランの赤字。

クレディ・スイスのティアムCEO

Source: Bloomberg)

  トレーディング業務を手掛けるグローバル・マーケッツ部門とアジア太平洋部門の年明け6週間の収入はそれぞれ15%と10%増え「力強い滑り出し」だった。一方、1月末以降の相場乱高下は助言業務に悪影響を及ぼしたという。

  ティアムCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ボラティリティーは機会を生み出す」と述べ、「流通市場では活発な活動が見られたが、発行体は高ボラティリティーの中での起債を嫌う」と説明した。同行は「ボラティリティーが高まったこの時期に当行が採用しているのは慎重な短期見通しだ」としている。

  クレディ・スイスの株価はチューリヒ時間午前9時8分(日本時間午後5時8分)現在、3.2%高。

  10-12月期のウェルスマネジメント部門は40億フランの資金純流入となり、7億フランの純流出だった前年同期から改善した。自己資本比率のCET1(普通株式等ティア1)は12.8%。アナリスト予想は12.9%だった。

原題:Credit Suisse’s Thiam Warns Volatility Is a Double-Edged Sword(抜粋)
Thiam Says Credit Suisse Trading Revival Confirms Turnaround (1)

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