キリンHD:1000億円を上限に自己株取得-資本構成見直しの一環

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キリンホールディングスは14日、5000万株(発行済み株式総数の5.5%)、1000億円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は2月15日から12月28日を予定している。

  伊藤彰浩取締役らは前期(2017年12月期)の決算発表に合わせて会見を開き、自己株式の取得は「資本構成の見直しの一環」と話した。昨年にベトナムのビール最大手のサイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ)の買収を見送ったことなどから、同社の負債資本倍率(DEレシオ)が下がってきていると指摘。「中期経営計画では一定のレバレッジを効かせることを基本方針として掲げていた」とし、1000億円規模の自社株買い実施で、同社が目指す0.4倍から0.6倍という水準までDEレシオが戻ると説明した。

  ベトナム政府は国営企業改革の一環としてサベコ株53.59%を放出するために12月に入札を実施。キリンHDやサッポロホールディングスなどは応札を見送っていた。会見に同席した磯崎功典社長は、今後は「大きな話はない」としたものの、飲料全体で見渡せば「まだまだチャンスの芽はある」と話した。さらに、長期的には健康関連分野でも「全部自前主義でやるつもりはない」とし、合併・買収(M&A)に意欲を示した。

  同時に発表した今期(2018年12月期)の営業利益予想は前期比0.9%増の1960億円と、ブルームバーグが集計したアナリスト9人の市場予想の平均1682億円を上回った。医薬・バイオケミカル分野で減益を見込むものの、国内や海外の飲料事業で増益を見込んでいる。

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