【個別銘柄】シマノやヤマハ発が下落、三菱マ大幅安、東海カボン急伸

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  • シマノやヤマハ発の業績計画は市場予想下回る、三菱マは下方修正
  • 東海カボンは今期大幅増益計画、Vテクノは業績と配当予想を増額

14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  シマノ(7309):前日比5.2%安の1万5140円。2018年12月期の営業利益計画は前期比4.1%増の670億円とアナリスト予想平均の752億円、最も低い予想値690億円を下回った。SMBC日興証券は、自転車部品事業の売り上げ、受注動向は16年12月期下期・17年12月期上期をボトムに持ち直した状況が続くと想定される半面、利益面は保守的な印象と指摘。昨年発売したロードバイク向け「ULTEGRA(アルテグラ)」のディスクブレーキの生産効率が上がっていないことが理由だが、2月には生産のめどが付くと会社側はコメントしており、焦点は春商戦の販売動向とした。

  ヤマハ発動機(7272):3%安の3360円。18年12月期営業利益計画は前期比0.1%増の1500億円、ブルームバーグ・データによる最も低い市場予想1550億円を下回る。メリルリンチ日本証券では、開発費などを考慮して同証予想を若干減額し、目標株価を4400円から4150円へ下げ。

  東海カーボン(5301):17%高の1752円。18年12月期の営業利益計画は前期比3.7倍の430億円。ゴールドマン・サックス証券は、黒鉛電極相場第2章の幕開けを感じさせる力強い18年度ガイダンスとし、投資判断「買い」を継続、目標株価を1850円から2000円へ上げた。17年第4四半期実績や18年度計画はリチウムイオン電池の需要増加、中国の環境規制強化など複数の構造要因による黒鉛電極の世界的なタイト感が従来目線以上に価格上昇につながっていることを裏付ける内容、としている。

  ブイ・テクノロジー(7717):9.4%高の2万1350円。原価削減や税金費用減少などを勘案し18年3月期の営業利益予想を100億円から前期比2.2倍の120億円に上方修正。100円を計画していた期末配当は記念配当(30円)含め170円に増額した。みずほ証券は、徹底した原価削減効果もあり収益性が高まっている、通期業績予想の修正はポジティブと評価。第3四半期末の受注残高1034億7700万円の多くが当社の単独受注案件と推定され、高い収益性が維持できるともみる。

  三菱マテリアル(5711):8.8%安の3260円。18年3月期の営業利益見通しを750億円から700億円に下方修正。製品データ不正問題の影響を織り込んだほか米国でのセメントやアルミ缶の販売も計画を下回る見込み。SMBC日興証券は、データ不正影響以外で業績モメンタムが弱かった点がネガティブな印象と指摘。米国の生コン事業は、一部地域の受注減や骨材などコスト上昇を製品価格に転嫁できておらず、コスト高で苦戦が予想されてきたアルミ缶も、悪天候に加えて一部製品がペットボトルにシフトしたことが響いているとみる。

  マブチモーター(6592):7.4%安の5400円。14日午後発表した18年12月期営業利益計画は前期比4%減の231億円。ブルームバーグによるアナリスト予想平均264億円に届かなかった。販売数量は増加するものの、円高や銅・鋼材などの市況品上昇が響く見込み。想定為替レートは1ドル=110円。

  SCREENホールディングス(7735):8.8%高の8760円。ゴールドマン・サックス証券は、13日午後に行われたセミコンダクターソリューションズ事業の説明会で、課題だったメモリー最大手での向上がコメントされ、印象はポジティブと指摘した。従来は納入シェアが低位だった最大手メモリーメーカーで、3DーNAND9Xにおいてバッチ洗浄が採用、規模感としてはきょうが1であれば、1年後に10になると会社側はコメントしたという。また、JPモルガン証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を9500円から1万1000円に引き上げた。ファウンドリー需要の増加とメモリーでのシェアアップを予想したため。

  昭和電工(4004):5.5%高の4710円。メリルリンチ日本証券は化学・金属セクターのリポートで、13日の東海カーボン、9日の日本カーボンの人造黒鉛電極大手2社が示した今期の大幅増益計画は、14日に決算を発表する昭電工にポジティブと指摘。カーボン2社の営業利益の前期比増加は大半が人造黒鉛電極によるもので、価格転嫁がさらに進捗(しんちょく)するため上期より下期の方が増益計画となっており、昭電工の18年12月期営業利益計画はコンセンサスを上回るとみている。今期のアナリスト予想の平均は1086億円、会社側の前期想定は700億円。

  堀場製作所(6856):7.2%高の7160円。17年12月期営業利益は排ガス測定装置など自動車計測システム機器、半導体システム機器の好調が寄与し、前の期比45%増の268億円だった。今期は市場コンセンサスの275億円を上回る前期比8.1%増の290億円と計画した。SMBC日興証券は想定を上回る半導体の好調、18年12月期も高水準を維持しポジティブと評価。

  トリドールホールディングス(3397):12%安の3145円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比12%減の61億2700万円。主力の丸亀製麺(セルフうどん)が増収増益だった半面、とりどーる(焼き鳥)は減収減益、豚屋とん一(かつ丼・トンテキ)が増収赤字だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、丸亀製麺の高原価商品投入と10、11月既存店の苦戦、人件費増加で10ー12月期(第3四半期)の営業利益は前年同期比35%減の17億円だったと指摘。海外は台湾の収益回復が遅れ、国内その他も先行費用がかさみ、ネガティブとした。

  日本信号(6741):11%安の932円。17年4-12月期営業損失は20億1600万円と、前年同期の11億1900万円から赤字幅が拡大。予定していた案件の立ち上がりの遅れなどから、18年3月期営業利益計画を前期比41%増の60億円から同51%減の21億円へ下方修正した。

  ペプチドリーム(4587):6.9%高の4390円。売上高の減少や研究開発費の増加、新本社・研究所移転による一時費用の発生などで17年7ー12月期(上期)の営業損益は8億9500万円の赤字だったが、10ー12月期(第2四半期)は1億3500万円の黒字を確保した。SMBC日興証券は、年間売り上げ計画の70億円以上に対し上期9億1300万円は進捗(しんちょく)がかなり遅れているように見えるが、大型ライセンス契約は顧客である大手外資製薬が新年度を迎えた後の3月以降に起きやすく、下期に10億円規模の複数のライセンス契約収入の可能性が残されていると指摘した。

  富士フイルムホールディングス(4901):2%安の4230円。米ゼロックスの3位株主であるディーソン氏は13日、ゼロックスが富士フイルムに経営権を譲る計画の差し止めと合意解消を求めてニューヨーク州裁判所に提訴した。

  住友金属鉱山(5713):2.4%高の4883円。岩井コスモ証券は投資判断を「Bプラス(中立プラス)」から「A(アウトパフォーム)」、目標株価を5100円から5700円に上げた。非鉄市況上昇と販売数量の増加で収益拡大が続くとし、18年3月期営業利益は会社計画の1030億円を上回る1050億円、来期は1200億円を見込む。

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