パウエルFRB議長:米利上げ継続を示唆-最近の株価急落でも

  • 金融安定性リスクにも警戒するとパウエル議長は表明
  • パウエル議長、株安後としては初めて公に発言

パウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル長は13日、最近の株価急落の後を受け、金融システムへの脅威に対する警戒を怠らないとしつつも、緩やかな利上げを継続する方針を表明した。

  パウエル議長はワシントンで開かれた就任式典での講演テキストで、「われわれは金利政策と当局のバランスシートの双方を緩やかに正常化するプロセスにある」と述べるとともに、「金融安定性へのいかなるリスクの高まりにも引き続き警戒する」と語った。

  パウエル議長の今回の発言は、賃金の伸び加速がインフレ高進や金融当局による利上げペース加速を招くのではないかとの懸念が一因となり、金融市場が過去数年で最も深刻な動揺に見舞われて以降、公の場では初めて。

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  パウエル議長は株価急落に具体的に言及しなかったものの、他の米金融当局者はそれが経済や金融システムに大きな影響をもたらす可能性に否定的な考えを示している。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先週、株安は「大したことではない」と指摘。クリーブランド連銀のメスター総裁は13日、市場の動揺によって自身の経済見通しや将来の利上げを支持する姿勢に影響はないと発言した。

  メスター総裁はオハイオ州デイトンでの講演で、「経済が予想通り進展したなら、今年と来年についても、昨年と同様のペースで金利をさらに引き上げる必要があるだろう」との見解を表明した。 

昨年12月のFOMC後に公表された利上げ見通し

  米金融当局者は昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表した経済予測のうち、金利予測分布図(ドット・プロット)で今年は3回の利上げを見込んでいることを予想中央値として示した。今年1月30、31両日に開いたFOMC後の声明でも、「フェデラルファンド(FF)金利のさらなる漸進的な引き上げ」を予想するとして、こうした見通しを実質的に繰り返した。

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は13日のパウエル議長のコメントについて、当局の1月の「メッセージと一貫したものだ。利上げのプロセスにあり、最終ゴールには近づいていない」と分析した。

原題:Powell Suggests Fed to Go Ahead With Rate Hikes After Share Rout(抜粋)

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