クレディS:トレーディング損失、資本比率低下か-14日に決算発表

  • 3年連続通期赤字の見込み、米税制改革絡みの評価損響く
  • ウェルスマネジメントが明るいスポット-資金流入、収入も増える
A sign hangs above the entrance to a Credit Suisse Group AG office building in Zurich, Switzerland, on Thursday, July 6, 2017. Photographer: Michele Limina/Bloomberg
Photographer: Michele Limina/Bloomberg

スイスの銀行クレディ・スイス・グループの2017年通期は3年連続の赤字となる見込みだ。米税制改革に絡む23億スイス・フラン(約2650億円)の評価損が主因だが、それを除いても業績の弱さが鮮明になりそうだ。

  クレディ・スイスは14日に決算を発表する。ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)の立て直し計画の下でトレーディング部門の収入増とコスト削減、リスク管理改善が進んでいるかどうかをアナリストらは注視するだろう。ウェルスマネジメント事業の資金動向も焦点だ。

Revenues Under Pressure

Credit Suisse 's topline since 2008

Source: Bloomberg Data, company filings

注目点は以下の通り。

資本

  クレディ・スイスは最近数週に、業務リスクに対して保持する資産を増やす方針を示してきたと、事情に詳しい関係者が明らかにしている。17年10-12月(第4四半期)にはリスク加重資産を38億フラン増やすことを計画していた。1-3月の業務受注に向け投資銀行部門に割り当てる資本を増やす必要もあるかもしれない。全体として、自己資本比率は12.9%と17年9月末の13.2%から低下が見込まれる。

収入

  ティアムCEOはコストを減らしながら収入を増やそうとしている。アナリスト予想によれば、17年第4四半期は減収だが通期は若干の増収の公算。低ボラティリティーのため市場依存事業は低迷したが、第4四半期のウェルスマネジメント事業収入は増えたと見込まれる。

  投資家は市場事業の見通しと、株式分野での最近の採用およびボラティリティー上昇が今後のトレーディング収入にどう影響するかに耳をそばだてるだろう。

Credit Suisse to Post Third Straight Annual Net Loss

The Swiss lender's bottom line since 2008

Source: company filings

ウェルスマネジメント

  ウェルスマネジメント部門は第4四半期、通年とも資金純流入だったとみられる。ただ、同業のUBSグループ、ジュリアス・ベアも17年の資金流入が目標を上回っており、敷居は高い。

Wealth Factory for the Ultra Rich

Credit Suisse is seen to boost private banking assets in 2017

Sources: company filings

トレーディング損失

  アジア太平洋地域の市場事業とグローバル・マーケッツ部門は合わせて調整後税引き前損失1億フラン前後を計上する見込み。アジア太平洋部門は17年のうち3四半期が赤字で、ティアムCEOの頭痛の種だ。グローバル・マーケッツ部門の方は先週、ボラティリティー急上昇を受けて低ボラティリティーを見込む投資商品の清算に追い込まれ注目を集めた。清算によって損失は出ていないとクレディ・スイスは説明していた。

  投資家は株式事業改善の証拠を求めている。グローバル・マーケッツ部門は今年、法定資本に対して10-15%の調整後リターンを目指しているが、昨年1-9月は6.9%だった。

原題:Credit Suisse Seen Posting Trading Losses, Lower Capital Buffer(抜粋)

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